進学通信2019年4・5月号

今月のテーマ
きょうだいでも一人ひとり異なる中学受験

お子さんが何人かいる場合、全員中学受験をさせるべきか考えている方もいらっしゃるかもしれません。2人目、3人目の中学受験で気をつけることはあるのでしょうか。複数のお子さんの中学受験を経験したママたちに、「きょうだいの受験」についてうかがいました。

【2】きょうだいの学力を比べない気配り

きょうだいの比較はNG ママの気遣いが必要

 

それは大きな変化ですね。中学受験の頃、きょうだいで学力差はありましたか?

 

Mママ

ありました。長男に比べて次男は算数ができなくて、個別の授業をたくさんとって補強しましたね。それでも同じテストを受けると偏差値帯が違うので、私はよく「お兄ちゃんはできたのに」と言っていました。すると次男は、「どうせ僕はダメだから」と言うようになってしまったのです。「これはいけない」と反省し、上の子と比べるのはやめ、褒めたたえる作戦に変更しました(笑)。長男は自分で切り拓いていくタイプでしたが、次男は、私が「がんばって」と言いながら引っ張っていく感じでしたね。次男の受験で、私もずいぶん鍛えられました(笑)。

 

それぞれ受験のタイプが違うのですね。Sさんのご長男は難関中学を受験されましたが、きょうだいの学力差についてはいかがでしたか?

 

Sママ

学力差は非常に大きかったです。3人目は1年近く塾へ行っていなかったこともあり、「受験する意味があるのかな?」と思うほどの成績でした。「同じ親から生まれてこんなに違うのか」と思いましたよ。でも本人にそんなことは言えませんから、「お兄ちゃんは特別な事例。あなたはあなたでがんばりましょう」と言うようにしました。

 

2人目のお子さんはいかがでしたか?

 

Sママ

2人目も最初はひどい成績でしたが、小6で転塾してからメキメキと伸びました。子どもにとって、合う塾に入れる大切さを実感しましたね。

 

ごきょうだいの関係はどのようなものですか?

 


Sママ

3人ともきょうだいの仲は良いですよ。地方の大学に通う長男とたまに会うと、次男が長男を独占しています(笑)。そういえば、次男が中学受験でなかなか結果が出なかった時に、長男に「激励のメッセージを送って」と頼んだら、ものすごく立派な長文メールを送ってきてくれました(笑)。「受験がすべてではありませんが、今はがんばる時です」みたいな(笑)。

 

いいお兄ちゃんですね。3人の受験を経験されて感じたことはありますか?

 

Sママ

やはり「同じ受験は一切ない」ということですね。3人目ともなると、「慣れているでしょう」とよく言われましたが、そんなことはまったくありません。ただ、この時期には模試があり、塾の面談があり……と、スケジュールの流れを知っているだけで、上の子の時のノウハウはほとんど役に立ちませんでしたね。

 

経験を踏まえて、お子さんへの対応に変化はありましたか?

 

Sママ

最初の子の時、私はよく激怒して「勉強しないのなら塾を辞めなさい!」などと言っていましたが、「親がガミガミ言ってもあまり変わらない」ということがよくわかったので、3人目の時はあまりうるさく言わなくなりました。

 

Tママ

私も、3人目の時は心の余裕があったので、それが大きな違いでしたね。上の2人がすでに私立中学に入っていて、周りの例も見る機会が増え、「無理にレベルの高い学校に入れることはないな」と思うようになりました。

今月の先輩ママたち

Tママ

私立女子進学校高3の長女、私立男子進学校高1の長男、私立共学進学校中2の次女のママ。

Mママ

私立男子進学校を卒業した長男と、別の私立男子進学校高1の次男のママ。

Sママ

私立男子進学校を卒業した大学3年生の長男、私立女子進学校高1の長女、私立男子進学校中2の次男のママ。