進学通信2018年11月号

今月のテーマ
中学受験生とママのストレスってどんなもの?

中学受験では、受験生本人やママがストレスを感じることも多いようです。どんなことがストレスの原因になるのか、それを解消するためにはどうすればいいのか、先輩ママたちの経験談を聞いてみましょう。

【3】子どものストレスにはいろいろな要因が

ストレスフルな子どもには自信を持たせてあげて

 

お子さん自身がストレスを感じていると思うことはありましたか?

 

Yママ

長男は小学4年生の夏ごろ、塾へ行くたびにお腹が痛くなり、塾から電話があって迎えに行くことが2週間ぐらい続きました。家に帰るとケロッとしているので、精神的なものだったと思います。3週間目に市販の整腸剤を持たせて、「痛くなったらまずこれを飲んで、治らなかったら先生に言って家に連絡を入れてもらいなさい」と伝えたところ、痛みは落ち着いたようで、電話はかかってこなくなりました。そうするうちに、塾で友達ができたら楽しくなったのか、腹痛の訴えはなくなりました。

 

受験勉強が嫌で、塾に友達もいなかったことから、そうした症状が表れたのでしょうか。

 


Yママ

そうかもしれません。その友達と仲良くなってからは、クラスが変わっても毎回一緒に帰るようになりました。その子は少し遠いところから通っていて、電車好きな息子は、時々その子の最寄り駅まで一緒に行き、遠回りして帰ってくることも。それが息子のストレス発散になっていたのかもしれないので、多少帰宅時間が遅くなってもあまり目くじらを立てないようにしました。6年生になると、さらに友達は増え、友達と話すことを目当てに、嫌がらずに塾通いするようになりました。受験自体は最後まで嫌だったようですが、やはり友達の力は大きいですね。

 

Fママ

私が失敗だと思ったのは、早めに習い事を辞めさせたことです。5年生の時に、成績が伸びないから勉強時間を増やそうと思い、習い事を辞めさせたのです。でも、息子にとってその習い事は、自分が先生に認めてもらえる場所でもあったのです。自分が楽しめるものや自信が持てるものを、一つ残しておいてあげれば良かったなと思います。

 

Aママ

娘は小学校の友達と一緒に塾に通っていましたが、途中でその子と仲が悪くなってしまったんです。「塾には友達と一緒に通うものじゃないな」と思いました。ただ、娘は成績がどんどん上がっていったので、塾の勉強は楽しかったのだと思います。友達とのいざこざは、娘にとっては小さなストレスだったようで、私のほうが大げさに捉えて心配していました。

 

自分に自信が持てたり、認めてもらえたりする場のあることが、お子さんにとって大切なのですね。

 

Aママ

娘に対しては、私の母校に入れたいという思いが強すぎて、プレッシャーをかけてしまったことが反省点です。成績は余裕があったのに、緊張して入試本番ではうまくいきませんでした。もっと「ほかにもいい学校がたくさんあるよ」と言って、気を楽にさせれば良かったなと思います。親子で視野が狭くなっていましたね。
息子は受験生時代が大荒れでしたから、相当ストレスを感じていたのだと思います。学校では友達をいじめてしまうし、家ではものを壊すし、大変でした。何度も塾を辞めると騒いでいました。

 

そんな時はどのように対処されていたのですか?

 

Aママ

塾に電話をして、先生から本人に話をしてもらいました。先生にこんこんと説明してもらうと、息子も納得できたようです。塾には同じ目標の友達もいますし、行けば楽しいはずなのですが、「家でゲームしたいのに」という気持ちもあり、葛藤していたのでしょうね。また、私も幼稚園の時の知能テストの話を持ち出し、「あなたは元々知能指数が高いのよ」などと言ってなだめたりしました。「今がんばれば、高校受験がないのよ」などと、私立の良さをアピールすることも。おどして、すかして、ほめて……と、あらゆる手を尽くしましたね(笑)。

 

お母様のご苦労が目に浮かびます。

今月の先輩ママたち

Fママ

長男、長女、次女のママ。全員中学受験を経て私立中高で学び、大学卒業後、社会人になっている。

Aママ

私立女子進学校を卒業した大学3年生の長女と、私立男子進学校に通う高校1年生の長男のママ。

Yママ

私立男子進学校を卒業した大学1年生の長男と、別の私立男子進学校の高校1年生の次男のママ。