進学通信2018年8月号

今月のテーマ
校風? 偏差値? わが家の志望校選び

「これから秋にかけて、本格的に受験校を決めなくては」と考えている方も多いでしょう。第一志望校だけではなく、併願校もしっかりと選ぶことが肝心です。先輩ママたちの家庭では、どのように学校選びを行ったのか聞いてみました。

【5】中学受験がわが家にもたらしたもの

中学受験をして良かったと思うことは何でしょう。

 


Tママ

上の子は来年卒業ですが、校風が合っていたと思います。6年間塾にも行かず学校の勉強をコツコツしていたら、推薦で大学にも入れそうです。娘は、将来女の子が生まれたら、「母校に入れたい」と言っています。
真ん中の子はなかなか勉強しないタイプなので、「中学から私立に入れておいて良かった」と、胸をなでおろしています。中学入学後、ずっと成績が悪かったのですが、最近ようやく机に向かう時間が長くなってきました。周りの優秀な子たちの影響で、少し変わってきたのかなと思います。
下の子は、自分が行きたかった学校に通えて、のびのびと過ごしています。3人それぞれ、ご縁のあったところで学校生活を送ることができ、中学受験をして良かったと思いますね。

 

Uママ

娘はおっとりした子で、以前は叱ることなどなかったのに、中学受験では小言を言う場面も増えてしまいました。そういう意味では、中学受験によって親子関係が変化してしまったなという気持ちは残っています。ただ、受験をした結果、娘に合った学校に入学できたのは確かです。本人も、「この学校に入れて良かった」と毎日言っています。上の子で公立中学の大変さも見てきたので、私立中学で得るものは大きいと感じます。

 

公立中学の大変さとはどのようなものですか?

 

Uママ

公立中学に入学すると、3年後には高校受験です。公立高校に行きたい人は、中学で内申点をとるために、委員会活動や部活動に参加しなければなりません。合わせて、受験に直結していない学校の勉強をしたうえで、塾で受験勉強をする必要もあります。高校受験は、親が言っても反抗期で聞きませんし、本人が自分でやる気になって取り組まなければならないところも大変だと思います。また、思春期なので、そうしたことによるストレスが友達に向いて、もめごとが起こりやすくなります。そんな学校生活を送ることで精神的に疲弊しているのに、その中で受験勉強に取り組む大変さがあるのです。とくに女子にとっては、高校募集を行う私立の学校が減ってしまう点も、大変さに拍車をかけると思います。

 

それは大変そうですね。Oさんは中学受験についてどうお考えですか。

 

Oママ

長女も次女も、中学受験の最後のほうで、追い込みの勉強をがんばるという経験をしました。集中してがんばり抜くという姿勢を、小学生という早い時期に体験できたのは、その後の人生においてプラスになっているのではないかと思います。中学や高校の定期テストの前に、夜遅くまで勉強している姿を見ると、中学受験をして良かったなと感じます。
また、娘たちの学校は、どちらも穏やかなお子さんが多く、それほどいじめの問題はなかったように思います。それなりのレベルに達した子どもたちが集まっているので、つまらないことはしないという印象です。
友達との付き合いの中では、いい人脈ができていると思います。地元の学校では同じ地域の人としか付き合えませんが、いろいろな地域の人と出会って、世界観が広がっている面もあるのではないかな。もしかすると公立中学に行ったとしても、最終的には同じ位置に立っていたかもしれません。それでも、中学受験をしたことに意味があったと思っています。

 

お子さんのために真剣に学校を選び、中学受験を経て縁のある学校に入学したからこそ見えてくるものがあるようです。先輩ママたちの経験談を参考にして、ぜひ悔いのない志望校選びをしてください。

今月の先輩ママたち

Tママ

私立女子進学校高校3年生の長女、私立男子進学校高校1年生の長男、私立共学進学校中学2年生の次女のママ。

Uママ

難関私立大学1年生の長男と、私立女子大学付属校中学1年生の長女のママ。

Oママ

私立中高を卒業した難関国立大学1年生の長女と、私立共学進学校高校1年生の次女のママ。