進学通信2018年4・5月号

今月のテーマ
私立中高の教育環境がわが子の成長にもたらしたもの

中学・高校の6年間は、心も体も大きく成長する時期。思春期の難しい年齢でもあるこの時期は、どんな教育環境で過ごすことが望ましいのでしょうか。私学を卒業、もしくは卒業を間近に控えたお子さんをお持ちのお母様方にお話をうかがいました。

【1】学校生活で感じた 子どもの変化

お子さんは、私学で6年間どんな学校生活を送ってこられましたか?

 

Yママ

部活に打ち込みました。中学生と高校生が一緒に活動するクラブだったので、先輩、後輩の関係や、同期とのつながりから学ぶことが多かったと思います。一つのことに熱中し、中高時代を通してやり遂げた達成感も得られたようです。

 

Oママ

娘も部活の中でいろいろな経験をして、成長したと思います。運動系の部活でしたが、卒業した後も部活の友達とはずっと交流があり、仲良くしています。


 

Mママ

安定した環境の中で、多感な時期を過ごせたことはよかったなと思います。立派な芸術鑑賞会や体験学習、さまざまなプログラムなど、どれも私学ならではの教育でした。ただ、希望制で、息子は一部しか参加しなかったのが残念。全部参加してくれればより世界が広がったと思います。

 

Sママ

息子も積極的に学校のプログラムに参加するほうではありませんでした。短期の語学留学の制度もありましたが、残念ながら息子は興味を持ちませんでしたね。ただ、高1のときに、それとは別の英語のプログラムに、友達に誘われて参加しました。

 

どんな内容のものだったのですか?

 

Sママ

英語だけで数日間過ごすという校内のプログラムで、生徒数名に対し外国人留学生が一人ついて、朝から夕方まで、英語でディスカッションなどをするものでした。日本語は使用禁止で、5日間ほど連続で行われます。最初の担当外国人留学生は厳しかったらしく、息子たちはかなりダメ出しをされたそうです。
「すぐ人に意見を合わせる」とか、「自分の意見を言わない」「イエスばかりでノーと言えない」など、いろいろ否定的なことを英語で言われ続け、息子は数日で体重が3キロ減ってしまいました。

 

かなりのダメージを受けたのですね。

 

Sママ

お弁当を持って通っていたのですが、緊張であまり食べられなかったようです。途中で担当の留学生が代わって、否定しないタイプの方になったら少し気持ちも楽になったようでしたが、結構大変そうでしたね。最終日には、一人ずつ英語でスピーチをすることになっていて、何分間という時間が決まっていました。
スピーチ前日に、「練習するから、お母さんちょっと聞いていて」と言われ、私はストップウォッチで時間を計りながら聞いていました。その時点で、「こんなことができるようになったんだ」と驚きましたね。
本番のスピーチでは、先生や生徒など大勢の人の前で、ジェスチャーやアドリブも交えて発表したそうです。先生にほめられ、担当の外国人留学生にも「グッド!」と言われて、ちょっと調子に乗っていました(笑)。

 

留学に類似した体験になったのではないでしょうか。

 

Sママ

息子は、どちらかというと人前に出るのが苦手で目立つことが嫌いなタイプなんです。今も本質は変わりませんが、そのプログラムに参加して少し変わったかもしれません。それ以降、「自分はこう思う」と、主義主張を人に伝えられるようになりました。

 

息子さんが変わるきっかけとなる場が、学校にあったということですね。

 

Sママ

そうですね。自分の意思だけだったら申し込みもしなかったと思いますが、誘ってくれる友達がいたことも大きかったと思います。

 

Mママ

ウチも、友達の影響は大きかったです。才能に恵まれ、頭脳明晰なお子さんに刺激されて、息子は自分がそういう力を持っていないことに悩み、その中でも持てる力を発揮するにはどうしたらいいのかを考え続けた6年間だったように思います。

 

学校で出会った友達と影響を与え合いながら、成長していったことがわかります。

Oママ

私立女子進学校を卒業した大学2年生のママ。

Sママ

私立男子進学校高校3年生のママ。

Yママ

私立女子進学校高校3年生のママ。

Mママ

私立男子進学校高校3年生と、同じく高校1年生の兄弟のママ。