進学通信2017年8月号

今月のテーマ
働くママの仕事と子どもの中学受験

中学受験は“親子の受験”と言われます。仕事を持つお母さんは、お子さんの受験生活をサポートするために苦労させることもあるのではないでしょうか。仕事と子どもの受験を両立させたワーキングマザーに体験談をうかがいました。

【2】受験勉強の伴走に仕事はハンデ?

受験生活の間、ご自身が仕事をしていることで大変だと感じたことはありますか?

 

Hママ

夫婦ともに残業が多い仕事なので、塾に迎えに行くやりくりが大変でした。早めに会社を出る必要があるため、残業分の仕事は朝早く出社してカバーしたりしましたが、慣れてくると朝のほうが仕事の効率がよく、逆にいいペースがつかめたかもしれません。夫もお迎えには協力的でした。息子のときは、夫が迎えに行くとファミレスなどに寄って男同士でいろいろな話をしていたようで、息子も楽しそうでした。

 

お父さんとの関係も深まったようですね。勉強面はいかがでしたか?

 

Yママ

小3で通塾を始めたころは、そんなに深く考えていませんでしたが、塾に通っていても家庭である程度勉強を見ることが必要だということが徐々にわかってきて、これは仕事を持っているとハンデがあるなと痛感しました。実際、平日の夜はほとんど勉強を見ることができないわけですから。そこを補う意味も含めて、上の子のときには6年生の夏ごろから、個別指導にも通わせることにしました。

 

Tママ

私も中学受験は親がかりだということがわかっていませんでした。私自身が中学受験をしたときには塾に行かせてもらえなかったので、「塾に行けるだけ幸せなのよ。勉強は自分でやりなさい」と息子に言っていたぐらいです。でもどうやら世の中そうではなかったらしく……。息子の通っていた塾のカリキュラムは、つきっきりで見ないと厳しい子も多かったんじゃないかな。友人の中には、自分のキャリアを中断して、子どもの受験に専念する道を選んだ人もいます。でも私にはそれはできなかった。かわいそうなことをしたかもしれないと思います。

 

何か対策はされましたか?

 

Tママ

6年生の夏に、塾のほかに家庭教師をつけました。ただ、その頃息子の反抗期が重なってしまい、夏休みの終わりに、息子は突然「受験をやめる」と言い出したのです。そこから2カ月間は塾にも行かず、私も受験をやめさせようかと思い始めたころ、11月になって「もう1回やる」ということになり、通塾を再開させました。息子の反抗期と私の仕事との因果関係はわかりませんが、あの2カ月間は本当につらかったですね。

 

仕事との両立は難しいものなのでしょうか。

 

Tママ

お子さんによるかもしれませんね。親が勉強にノータッチでも自分で勉強ができるお子さんもいますが、保護者の伴走が必要な子もいます。自分の子がどちらなのかという見極めを、早い段階ですることが大事なのでしょうね。
 それから親子の信頼関係みたいなものを築いておくことも大事だと思います。学習内容の全部を親がコントロールするというよりは、「ママが言うのならこの時間は勉強しよう」と子どもが思うような親子の関係を築いておけばよかったなと思います。仕事で夜遅く帰ってきて、いきなり「勉強できてないじゃない!」と怒っても、それは子どもには伝わりませんよね。

 

日頃から、お母さんの気持ちが伝わるようにお子さんに接することが大切なのですね。

Hママ

大学1年生の長男と、長男の卒業校でもある私立共学進学校中学3年生の長女のママ。会社員。

Tママ

私立男子進学校中学2年生の長男、公立小学校5年生の次男、4歳の長女のママ。起業し会社経営を行う。

Yママ

私立男子進学校を卒業した長男と、別の私立男子進学校中学3年生の次男のママ。会社員。

Sママ

大学2年生の長男、私立女子進学校中学3年生の長女、私立男子進学校中学1年生の次男のママ。パート勤務。