進学通信2017年7月号

今月のテーマ
子どもの受験生活を振り返って思うこと

お子さんの受験生時代を振り返り、「これをするべきだった」あるいは「しなければよかった」という反省点や、「これは我ながらよかったと思う」といった満足点をお聞きしました。先輩ママの体験談を活かして悔いのない受験生活を送りましょう。

【3】力を入れたのは 子どもに合った学校選び

「やってよかった」と思うことはなんでしょう。

 

Sママ

上の子たちの時には、私はかなり受験に集中していたと思います。しょっちゅう偏差値表を見ては、受験スケジュールを考えていました。上の子たちが受験生の頃、下の子はほったらかしになりがちだったので、下の子の受験の時には「一生懸命やっているところを見せなくちゃ」とがんばった面もあります。とくに学校選びには力を入れました。上の息子のときとは年数も経っていましたし、偏差値が全く違うこともあり、下の子のためにかなりの数の説明会に参加したのです。嫌がることもありましたが、できるだけ本人も文化祭などの学校行事に連れて行きました。それはやってよかったと思います。本人の希望に近い学校を見つけることができましたし、私も満足感があります。受験の際にも、併願校もすべて見ているので、「ここなら入学してもいいな」と安心感を持って受けられたのはよかったですね。

 

お子さんを学校に連れて行くことは効果がありましたか?

 

Sママ

あったと思います。1校しか見せないと「ふーん」で終わってしまいますが、たくさん連れて行くと、本人にも「ここがいい」と思える学校が出てくるようになりました。

 

複数の学校を見ることで、親子ともに見る目が養われるのですね。

 

Tママ

は、末っ子の時は新たに学校見学に行きませんでした。受験する学校の入試直前説明会に行ったぐらい。「上の子の時に見に行っているからいいや」と思っていたのですね。6年生になったときに、娘が「学園祭に行ったことがないのは、塾のクラスで私ぐらいだ」と言い出し、「あっ。そういえば連れて行っていない!」と反省しました。

 

Sママ

ウチは2人目の受験の時に苦い経験があるのです。娘は受験勉強スタート時の偏差値が低く、その偏差値に見合った学校しか見学していませんでした。ところが、受験が近づくにつれて成績が上がっていき、初めの頃に比べると、偏差値が20ポイントぐらい高くなったのです。そのころにはもう文化祭や説明会も終わっていて、けっきょく見に行っていない学校を受験することになってしまいました。そういうことがないように、3人目の時には通える範囲の学校は上から下まで全部見ましたね。

 

それは数が多そうですね。ほかに、「これはよかった」と思うことはありますか?

 

Mママ

私がやってよかったと思うことは、塾のお弁当作りをがんばったことです。けっこう手をかけて、保冷・保温ができるお弁当箱に、夏なら冷やし中華、冬は温かいスープなどを入れて持たせました。健康面を考えてバランスのとれた栄養と、食べる楽しみを与えたいという思いで、おかずも常に5種類ぐらい入れていましたね。私の自己満足だったかもしれませんが、本人にもある程度伝わっていたようで、今でも「お弁当はうれしかった」と言われます。

 

Sママ

小学生時代に何かに向けてあれほどがんばることはほかにないと思うので、中学受験は親子で共有した経験と言えますね。ウチは雨が降ろうと嵐になろうと、どんな日も塾の送り迎えをしたことを、子どもたちからありがたかったと言われます。

 

保護者の愛情ときめ細かなサポートのおかげで中学受験生活が送れたことを、お子さんたちは肌で感じていることでしょう。受験生家庭でも、先輩ママたちのさまざまな経験をぜひ参考にしてみてください。

 

Mママ

私立男子進学校高校3年生と別の私立男子進学校中学3年生のママ。

Sママ

私立男子進学校を卒業した大学2年生と、私立女子進学校中学3年生、私立男子進学校中学1年生のママ。

Tママ

私立女子進学校高校2年生と私立男子進学校中学3年生、私立共学進学校中学1年生の女の子のママ。