進学通信2017年1月号

今月のテーマ
入試までの準備と入試期間の過ごし方

間近に迫った中学入試。受験生家庭は入試の準備とともに、勉強の追い込みをかけたり、健康に気を配ったりと、気ぜわしい日々を過ごされていることと思います。
今回は、お子さんの私立中学受験を経験したお母様にお集まりいただき、入試前後の時期をどのように過ごされたのかお聞きしました。

【5】中学受験の経験がわが子を大きく成長させる

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Aママ

私も娘のときに、絶対受かると思っていた第一志望校が不合格で、かなりつらい思いをしました。不合格がわかったときに、頭の中でガーンと鐘が鳴ったのがわかりました。発表を見たその足で、親子で塾に行き、先生に「ダメでしたー」と言い終わらないうちに、私は泣いてしまいました。私がそんな状態だったせいで、娘は泣けなかったと思います。塾のみなさんが私に気を遣い、慰めてくれました。先生と娘は冷静にその日やるべきことを話していましたが、私はなんだか取り乱していたような気がします。

 

息子さんのときはいかがでしたか?

 

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Aママ

娘の志望校に肩入れしすぎた反省から、息子の場合は一つの学校にばかり固執しないようにしました。実際、私が女性のせいか、男子校はどの学校も素敵に思えて、受験校は全部好きになりました。息子も第一志望校は残念だったのですが、模試の合格可能性が80%以上あったわけではないので、そんなに落ち込むこともありませんでした。

 

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Tママ

わかります。やはり模試で80%が出ていると、受かるだろうという気持ちがあるので、ダメだったときに「どうして?」という心境になるんですよね。もし挑戦校だったら、ダメだった場合の気持ちのスタンバイができていると思うんです。

 

合格発表で印象に残っていることはありますか?

 

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Tママ

1日の学校の掲示発表では、息子の番号が抜けているので、番号が隠れているのではないかと、私はスマートフォンみたいに目の前の貼り出された紙を指で拡大して見ようとしてしまいました。本当に番号がないとわかると、もう震えていましたね。その時、周りで「受かったぞー」という友達の声が聞こえてきたのです。その子がこちらにきて、息子に「ないの?」と聞いてきました。残酷でした。ほんとうに息子がかわいそうでした。

 

よく耐えましたね。でも、3日の学校では合格を手にされたのですね。

 

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tmama

Tママ

3日の学校は、父子で発表を見に行き、夫が息子の番号を見つけて「やったじゃん!」と息子に声をかけると、息子は「パパ、しっ!」と言って、声を出さないようにたしなめたのだそうです。近くにしゃがんで泣いていた子がいたそうで、気を遣ったようです。それを聞いて、私は息子が「ちょっと大人になったんだな」と思いました。そして、1日の学校を不合格になって良かったのかもしれないと思えたのです。人間的な成長のまたとない機会だったのかもしれません。

 

人の痛みを知る経験ができたのですね。数日間で目まぐるしく状況が変わり、その間大きな成長を遂げられたことがわかります。

 

tmama

Tママ

今、息子は楽しく中学生活を送っています。入学した学校には息子と同じような経験をした仲間もいて、1日にどこの学校を受けたのか言い合って話がはずんでいるようですよ。

 

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Kママ

わが家はそういう波乱万丈はなかったですが、お話をお聞きすると、発表の日のことがありありと思い出されます。どんなに安全校だとしても合格はうれしかったですし、掲示板に番号がなかったときは立ちつくし、帰りかけてもう一回見に戻ったりもしましたね。

 

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Aママ

娘はもう高校を卒業して大学生になりましたが、今でも中学受験のことを時々言いますよ。自分が6年間通った学校に対して肯定的な気持ちを持っているのは確かですが、「第一志望だったあの学校に行っていたらどうなっていたかな。たぶんうまくいってなかったと思うけどね」などと言いますから、いまだにこだわっているのでしょうね。大学受験よりも中学受験のほうが、娘の中で大きな出来事として残っているようです。

 

お子さんにとって大きな試練の場でもある中学受験。悲喜こもごもの場面もあるかもしれませんが、すべてが大切な経験になるのでしょう。保護者はお子さんに寄り添い、見守ることが大切なのですね。これから入試を迎えるご家庭では、お子さんが最後までしっかりと力を発揮できますように。いい受験になることをお祈りしています。

今月の先輩ママ

Aママ

私立女子進学校を卒業した大学1年生と、私立男子進学校中学2年生の2人のお子さんのママ。専業主婦。
「入試の日の朝出かけるのが遅れ、入試会場にはぎりぎりの到着に。もっと余裕のある送り出しをしたかったです。」

Tママ

私立女子進学校高校1年生と私立男子進学校中学2年生、公立小学校6年生の女の子の3人のお子さんのママ。フルタイム勤務。
「入試当日、ペンケースを忘れてしまった娘。会場で気がつき夫が慌ててコンビニで筆記用具を買って渡しました。」

Kママ

私立女子進学校中学2年生と、公立小学校5年生の男の子の2人のお子さんのママ。パート勤務。
「面接用の服を買いそびれてしまいました。小学校の卒業式でも使うので、早めに用意すればよかったなと思います。」