進学通信2016年10月号

今月のテーマ
中学受験をする意味と 我が家の基準で行う 学校選び

秋が深まるにつれ、受験する学校を決めなければと、焦る気持ちが募っている方もいらっしゃるでしょう。でも、そんなときこそ冷静に、どんな基準で学校を選べばいいのか、我が家の教育方針を再確認しましょう。「これだけは譲れない」というものや「学校教育に望むもの」を明確にしておくと、学校選びがスムーズです。この春受験を経験した中1生のママたちの経験談を、ぜひ参考にしてください。

【4】懸命に打ち込む経験をした 中学受験を経て 私学のすばらしさを満喫中

Nさんは途中で志望校の変更があったということですね。

nmama

Nママ

はい。ある学校をめざしていて、塾ではその学校の名前がついた対策の教室にも通っていましたが、6年生の後半から、だんだん娘の成績が伸びてきたので、塾の先生からより上位の学校を受けてみるよう勧められたのです。そこで娘の行きたい学校が見つかり、第一志望校を変更しました。受験間際の12~1月のことです。

 
 

直前の変更で、問題はなかったですか?

nmama

Nママ

お正月明けから、過去問を見てもらうために、塾で個別の授業をとりました。問題を解くスピードや、当日の時間配分などのアドバイスもしてもらったようです。驚いたのは、そこで類題として出された問題が、志望校の入試で出たことです。

 
 

縁がある学校だったのでしょうね。Hさんは、入学後どんな感想をお持ちですか?

hmama

Hママ

娘は楽しそうに通っています。楽しく学校生活を送ってくれることが私の一番の願いだったので、よかったなと思いますね。友達関係なども、先生がきちんとケアしてくれていると感じます。入学前の説明会で「生徒それぞれの個性を見て、伸ばしている」とお話しされていましたが、実際その通りだと感じます。 娘が2学期の文化祭の委員になったというのを聞いて驚きました。小学校の時は、率先してみんなの前に立つような仕事をすることは珍しかったので。それも今の中学の先生のお声がけとか周りの雰囲気があってのことだと思います。今後も自信が持てるような経験を積み重ねていけるといいですね。

 
 

入学前に想像していたのと違うところはありますか?

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mmama

Mママ

ウチの子の学校は、英語教育に力を入れているといわれていましたが、予想以上でした。クラスを分割して英会話の授業が行われており、娘が入ったクラスは、生徒5人で授業をしてくださるという手厚さです。 また、我が家は第一志望で入った学校ですが、ほかの学校が不合格で、残念ながら入ってきたという生徒がわりに多くて、その子たちは大学受験でリベンジするという意気込みがあるのです。思った以上に〝ゆったり感〟はありませんでした。学習する雰囲気はあると言えそうです。

 
 

振り返ってみて、中学受験させてよかったとお考えですか?

mmama

Mママ

もし受験していなかったら、小学校の時期に、これだけ一生懸命何かに打ち込むという経験はしなかったでしょう。なんとなくだらだらと小学校を卒業して、だらだらと公立中学に入っていたと思います。受験して合格発表を見たときに、娘は泣いて喜んでいました。ふだんそういう感情をあまり表に出さない子なので、それを見たときに「こんなにがんばったんだ。受験させてよかったな」と思いました。もし結果が残念だったとしても、悔いはないというところまでやりきったと思います。

hmama

Hママ

あまり世間に流されずに、我が家のペースで受験してゴールできたことがよかったと思います。娘は、あまりがむしゃらに何かするタイプではなかったので、いい経験になりました。

 
 

nmama

Nママ

合格発表のとき、本人は、自信があったらしく、たんたんとしていました。その代わりに私が、鼻水が出るぐらい大泣きしてしまって、娘に「これからがスタートなのだから泣かないで。はずかしい」と言われる始末でした。受験では、親が手伝うことはたくさんありますが、最終的には本人の力なのだと実感しました。

 
 

Nさんは2度目の受験でしたね。

nmama

Nママ

上の子の時は、思った結果が出なくて、悲しいほうの涙を流しました。でも、息子は「世の中は思った通りにいかない」という経験をして、強くなりました。それに対して、娘はある意味無駄のない受験だったのかもしれません。息子に比べて受験自体から何か得たものがあるかというと、どうかなとは思います。ただ、「私はがんばってこの学校に入ったから、今仲間に恵まれているし、いい先生から習えることがとてもうれしい」と娘が言うのを聞くと、中学受験をした意味は確かにあったと思います。

 
 

お子さんが入学した学校に、満足して通っている姿を見ることが、保護者として何よりの喜びですね。学校選びは、ご家庭の教育方針が表れるところです。お子さんを一番よく知る保護者として、お子さんが安心して受験できる環境づくりとともに、悔いのない学校選びをしてあげてください。

 
 

先輩ママ

Nママ

私立女子進学校中学1年生と、私立男子進学校中学3年生のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「上の子の学校で、進学校の魅力を発見。娘の志望校は、「活発に学校生活を送れそう」と娘自身が判断して決めました。」

Hママ

私立女子進学校中学1年生と高校受験をした私立高校3年生の2人の女の子のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「学校見学時の先生の対応がすばらしかったので、最初は乗り気でなかった主人も受験することを賛成してくれました。」

Mママ

私立女子進学校中学1年生と、幼稚園年長の男の子のママ。パート勤務。ご主人との4人家族。
「志望校を決めた一番の理由は教育内容。合同説明会で会った先生が、娘のことを覚えていてくれたことも感激でした。」