進学通信2016年10月号

今月のテーマ
中学受験をする意味と 我が家の基準で行う 学校選び

秋が深まるにつれ、受験する学校を決めなければと、焦る気持ちが募っている方もいらっしゃるでしょう。でも、そんなときこそ冷静に、どんな基準で学校を選べばいいのか、我が家の教育方針を再確認しましょう。「これだけは譲れない」というものや「学校教育に望むもの」を明確にしておくと、学校選びがスムーズです。この春受験を経験した中1生のママたちの経験談を、ぜひ参考にしてください。

【2】我が家の教育方針を しっかり定めることが大事

どのようなところに魅力を感じたのですか?

hmama

Hママ

先生の温かみが感じられ、生徒一人ひとりを大切に見ていることがよくわかる学校でした。私は、この学校こそが娘に一番合っていると思いました。娘も、それまでどの学校に連れて行ってもピンとこない様子だったのに、なぜかこの学校にだけは関心を示し、パンフレットを食い入るように読んでいました。私と娘はこの学校が第一志望校だと思いましたが、主人とは意見が合わず、A校とB校の両方を受けることに。主人は、両方受かったらA校に行かせるべきだと主張していました。

 
 

ご主人と意見が分かれてしまったのですね。

hmama

Hママ

私の感覚では、B校に行ったほうが娘に幸せな未来があると思いました。本当に感覚でしかないのですが……。結局A校は不合格でB校に入学が決まり、私と娘はバンバンザイでした。

 
 

ご主人は何かおっしゃいましたか?

hmama

Hママ

実は、主人も最終的にはB校を気に入ったのです。受験間際に一緒に見学に行ったときに、先生方の礼儀正しさとか対応の良さが、社会で仕事をしている主人にとってもすばらしいと思えたようでした。もちろん両方受かったらA校だとは言っていましたが、第二志望校としては認めてくれました。

 
 

気持ちよく受験できたわけですね。ご主人とは教育方針について話し合いはされましたか?

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hmama

Hママ

はい。私は自分自身が、学歴など関係なく、自分が納得してやりたいことを切り開いて進んできたという自覚があるので、人が決めた「いい学校」を押しつけるよりも、自分で納得できる道を歩ませたほうがいいと思っていました。けれども、主人は「そうはいっても学歴社会は依然としてある」と主張。そこはなかなか理解し合えず、平行線でしたね。夫婦とはいえ、人生観が違うので調整は難しいと思いました。

mmama

Mママ

ウチも夫とはもめましたよ(笑)。6年生になってからの受験勉強スタートでしたから、「これから始めても高い偏差値の学校に入れるわけがないのに、なんでわざわざ受験するのか」と理解できないようでした。「公立の中学校に行って、高偏差値の高校をめざしたほうがいいと思う」って言っていましたね。

 
 

どのように説得されたのですか?

mmama

Mママ

夫は公立出身なので、私が通った私立高校の話もして、公立と私立には歴然とした違いがあることを説明しました。また、「今の段階では私立中学のトップ校は狙えないかもしれないけれど、入学してからの伸びが期待できる、いわゆるお得校に入ったほうが大学受験には有利だと思う」ということも伝えました。それから娘たちが大学を受験をするころには、私たちが知っている大学受験とは違うものになっているかもしれないことも。そのへんの話は私だけではなく、塾に夫を連れて行って、先生からも説明をしてもらいました。それで夫も納得したようです。

nmama

Nママ

男性は、偏差値にこだわる人が多いのかもしれませんね。

 
 

私学の価値を偏差値だけに置くのはもったいないですね。

mmama

Mママ

そうなんです。母親の多くは私学の本当の価値を見て、子どもの将来を見つめ、どういう6年間を過ごさせたいかを考えて選んでいると思います。考え方の違う夫にも、受験するなら気持ちよく協力してもらいたいですよね。ウチもギャップを埋めようと努力しました。時間はかかりましたけどね。

 
 

結果的に、ご主人は協力してくださったのですね。

mmama

Mママ

はい。娘は塾に入る前の数カ月間、夫の書斎で勉強していました。学校から帰ってくると、毎日ドリルを持ってお父さんの書斎に行くのです。私は勉強を教えられませんし、下の子がまだ小さいですから、「一番集中できるあなたの書斎で勉強させて」と頼みました。夫は一緒に参考書を選んだり、勉強を教えたりしていましたね。娘がやる気になっている姿を見て、塾に行くことにも賛成しました。
おかしいのが、実際に塾に行き始めたときに、先生に「僕は何も教えなくていいのですか?」と聞いていたことです(笑)。塾の先生は「これからの時期は受験対策になっていくので、お父様だとぶつかって難しいかもしれません。その部分は塾にお任せください」とおっしゃいました。夫はちょっと残念そうでした(笑)。

せっかく張り切っていらっしゃったのに、かわいそうでしたね(笑)。

先輩ママ

Nママ

私立女子進学校中学1年生と、私立男子進学校中学3年生のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「上の子の学校で、進学校の魅力を発見。娘の志望校は、「活発に学校生活を送れそう」と娘自身が判断して決めました。」

Hママ

私立女子進学校中学1年生と高校受験をした私立高校3年生の2人の女の子のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「学校見学時の先生の対応がすばらしかったので、最初は乗り気でなかった主人も受験することを賛成してくれました。」

Mママ

私立女子進学校中学1年生と、幼稚園年長の男の子のママ。パート勤務。ご主人との4人家族。
「志望校を決めた一番の理由は教育内容。合同説明会で会った先生が、娘のことを覚えていてくれたことも感激でした。」