進学通信2016年12月号

今月のテーマ
勉強は大変? 校風は真面目? 学校生活は楽しい?
御三家校ってどんなところ?

私立中学・高校には、合格難易度や大学合格実績の高い難関校があります。その中でも、とくに伝統や校風などの評価が高い「御三家」と呼ばれる人気校が存在します。「東京男子御三家」といえば、「開成」「麻布」「武蔵」。「東京女子御三家」といえば、「桜蔭」「女子学院」「雙葉」。「学校名はよく聞くけれど、いったいどんな学校なのかしら?」と気になる方も多いと思います。今回は、御三家校の在学生と卒業生のお母さんに、合格までの道のりと入学した学校についてお話しいただきました。

【3】入学してわかった意外な御三家校の実態!

さて、みなさん見事志望校に合格して入学されたわけですが、学校にはどのような感想をお持ちですか?

 

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Kママ

いちばん驚いたのは、先生が生徒たちにあまり勉強しろと言わないことですね。宿題も少しは出ますが、ほんとうにわずかなのです。

 

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Mママ

宿題はそこそこ出ますが、学校は生徒が部活動をすることに価値をおいていて、学校の勉強は「当然できるでしょう」というスタンスを感じます。併願で受けた中には、「1日3時間ぐらい勉強するための宿題を出します」という学校もありましたから、その学校の生徒とは、日々の勉強量の差はかなりあるでしょうね。

 

kmama

Kママ

試験勉強など、1週間前からやっている子なんて少数派だと思います。試験1週間前になると部活が休みになるので、息子は嬉々として「やっとゲームができる」と言っていました。「勉強のための部活停止なのに」と思いましたが(笑)。とうとうノー勉(まったく勉強しない)で定期試験に臨み、さんざんな結果だったことも。その後は、さすがに前日だけは勉強するようになりましたが、あるとき心配になって、先生に「これで大丈夫でしょうか?」とお聞きしたら、「受験生になればみんな勉強しますから」というお答えでした。

 

先生も大らかなのですね。

 

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kmama

Kママ

最初は私もやきもきしましたが、だんだん慣れてきて、あきらめました。周りの人に、「御三家に通っているんだからたくさん勉強しているんでしょう」と言われましたが、実際はそんな感じです。もちろん、きちんと試験勉強している子も多少はいますよ。

 

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Iママ

娘の学校は、勉強するのが当たり前で、例えば休み時間に勉強していても、隠す必要はないという環境でした。勉強だけでなく、趣味でもなんでも自分がやりたいことに邁進できる雰囲気なのです。生徒たちの意識は自由で、ほかの人の価値観を認め合っているようすでした。

 

授業で気づいたことはありますか?

 

mmama

Mママ

中学から、数学は代数と幾何、理科は生物・化学・地学・物理、社会は日本史・世界史・地理というように、大学受験のカリキュラムと同じ科目のくくりで授業が行われています。とくに代数は授業の進度が速いようです。また、中1の授業で配られた世界史のプリントをちらっとのぞいてみたら、大学受験かなと思うようなレベルの穴埋め問題が出ていて驚きました。

 

お友達のようすはいかがでしょう。

 

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Mママ

学校が楽しくてしかたがないと言っています。自分と同じようなタイプの友達がたくさんいるようです。入学して最初の保護者会でお母さんたちと話したときに、「小学校はつまらなかったけど、中学は楽しい」と言っているお子さんが多いことがわかりました。

 

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Rママ

驚いたのが、運動部の先輩後輩の上下関係が厳しいことです。もっと和気あいあいとしているイメージでしたが、遠くに先輩が歩いてくるのが見えると、直立不動でお辞儀をしていました。

 

mmama

Mママ

息子の学校も部活は熱心ですね。息子は2つの部を兼部していますが、ひとつは運動部で週4~5日活動しています。夏の合宿も1週間あります。もうひとつは文化部で、大会が近くなるとほとんど毎日練習があり、夏休みには泊まり込みや日帰り遠征などもあったりして、かなり忙しくしています。

 

非常に充実した学校生活を送っているようですね。

 

kmama

Kママ

6年間で唯一疑問に思ったことは進路指導です。担任の先生との面談は、進路について親子の意見のすり合わせができているかを確認されただけでした。真摯に相談にのってくださる先生もいらっしゃるようでしたが、ごく少数でした。担任の先生は、「一浪ぐらい何の問題もない」と考えていらっしゃるようで、「学校生活が充実していれば何よりではないですか」とおっしゃるのです。進路指導は学校には頼れないと実感しました。

 

塾や予備校に通う生徒は多いのですか?

 

kmama

Kママ

ほぼ全員行っていたと思います。高2までは通っていない人も多少いましたが、高3になるとほとんどの生徒は通塾していましたね。

今月の先輩ママ

Kママ

男子御三家校を卒業した大学生のお子さんのママ。中学受験は考えていなかったが、お子さんが塾に行きたがり、流れで受験することに。
「学校はあまりガツガツ勉強させません。大多数の生徒の定期試験の勉強は、短期決戦のようです。」

Mママ

男子御三家校に通う中学生のお子さんのママ。お子さんは小学校時代、進学塾の前に、お母さんの考えで算数教室や理科実験教室に通った。
「科目によっては授業の進度が早く、中1で大学受験レベルの内容を習っていて驚きました。」

Iママ

女子御三家校を卒業した大学生のお子さんのママ。幼少期から家庭教育を実践していたので、受験する前から志望校合格は確信していた。
「毎日勉強するのが当たり前で、勉強していることを隠さなくていいという学習環境でした。」

Rママ

女子御三家校を卒業し、私立大学を経て社会人になったお子さんのママ。小学校受験も経験。ご主人の意向で上位校から学校を選んだ。
「自由な校風の学校でしたが、運動部に入ると、上下関係が厳しかったことが印象的です。」