進学通信2016年12月号

今月のテーマ
勉強は大変? 校風は真面目? 学校生活は楽しい?
御三家校ってどんなところ?

私立中学・高校には、合格難易度や大学合格実績の高い難関校があります。その中でも、とくに伝統や校風などの評価が高い「御三家」と呼ばれる人気校が存在します。「東京男子御三家」といえば、「開成」「麻布」「武蔵」。「東京女子御三家」といえば、「桜蔭」「女子学院」「雙葉」。「学校名はよく聞くけれど、いったいどんな学校なのかしら?」と気になる方も多いと思います。今回は、御三家校の在学生と卒業生のお母さんに、合格までの道のりと入学した学校についてお話しいただきました。

【1】幼少期の過ごし方と御三家校を受験した理由

まず、御三家といわれる難関校を受験された理由をおうかがいしたいと思います。

 

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kmama

Kママ

「偏差値が届いたから」としか言いようがありません(笑)。わが家は最初から中学受験を考えていた家庭ではなく、小学3年生ぐらいのときにたまたま受けた無料の全国統一小学校テストの成績が良かったのと、テスト後に塾の模擬授業を受けた本人が、「塾の授業はおもしろい。ぜひ通いたい」と言うので、通塾を始めたのが受験のきっかけでした。通った塾が進学塾だったので、流れに乗っていったということです。

 

mmama

Mママ

息子が小3の初めごろに、テレビである学校の生徒を見て、その利発な姿に本人があこがれたのがきっかけです。息子は、すぐにその生徒が通う学校に入りたいと言い出しました。それが今通っている御三家校だったのです。

 

自分の学力とか偏差値などは、まだ知らないころですよね。

 

mmama

Mママ

もちろんそうです。私は「成績が届くかな?」と心配しつつも、「受けたいと言うのなら最大限サポートしないといけないな」と思いました。

 

Mさんは上のお子さんの中学受験を経験しているとのことですね。

 

mmama

Mママ

はい。上の子はとてもそのような学校には届かない状態だったのですが、そのときの経験は生かせたと思います。塾をどうするかとか、教材の選び方、勉強のフォローなど、長男のときの反省をふまえて対応しました。いちばん大きな違いは、学習習慣のつけ方です。上の子のときは、小6になってから追い込みをかければいいと思っていましたが、男子って5、6年生になると反抗期に入る子が多く、上の子も親の言うことを全然聞かなくなってしまい、学習習慣が身につかないまま受験期に入ってしまったのです。下の子のときは、親の言うことを聞く3、4年生のうちに学習習慣を身につけさせようと意識しました。

 

具体的にはどのようなことをされたのですか?

 

mmama

Mママ

自分でやると決めた教材は、きちんとやりきることを徹底させました。無理のない計画を立てることは当然ですが、立てた計画をやり終わるところまでは私がついてフォローしました。当日できなかったときは、次の日に「残っているからやりなさい」と指示をしていましたね。そのせいか、「やると決めたことはちゃんとやろう」という気持ちは、今もあるようです。

 

RさんとIさんは、難関校を受験されたきっかけはなんですか?

 

rmama

Rママ

娘が幼稚園のとき、私は小学校受験をさせたかったのですが、夫が反対派でなかなか折り合いがつかず、結局受験はできたものの、2カ月間しか受験勉強ができませんでした。結果的に志望校合格には至らず、中学受験にシフトすることになったのです。短期間でしたが小学校受験の勉強をしてみて、私は手ごたえを感じていました。また、中学受験の志望校選びでは、夫が「東大合格実績のいい学校であることが条件だ」と言うので、上位校しか選択肢がありませんでした。

 

ご主人が東大合格実績にこだわった理由はなんでしょう。

 

rmama

Rママ

高い授業料を払うのであれば、東大に行けるような人たちが通う学校で学ばせたいと思ったようです。別に娘に東大に行ってほしいというわけではなく、レベルの高い学校という意味で言っていたようです。

 

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Iママ

娘は、近所に住む年上のお姉さんが通っている中学校に「私も行く」と、幼稚園のころから言っていました。その学校は難関校のひとつだったのですが、娘は実際進学塾に通うようになると、その学校ではなく、「もっと上の学校に行きたい」と言い出して、御三家校をめざすことになりました。難関校ではありますが、私は娘が希望する学校に受かると思っていました。小さいときから、子どもにとっていいと思われることを家庭でいろいろやってきたからです。例えば、絵本の読み聞かせを欠かさずしたり、砂遊びがいいと聞いて砂場でたっぷり遊ばせたり。また、子どもには決して「早くして」とは言わないようにし、興味を持ったことにはとことんつきあっていました。子どもが疑問に思ったことは、一緒に調べたり考えたりするのです。

 

受験前から志望校合格を確信されていたのですね。

 

imama

Iママ

ただ、その学校に入ったら、私は娘に東大に入ってほしいと思うようになるだろうなという心配はありました。その学校では多くの生徒が東大に進学するので、私自身が娘にそれを期待してしまうのはわかっていました。娘もそのつもりで、中学に合格したらすぐに、つまり小6の2月から大学受験のための通塾を開始し、高校生になってからは週5日ぐらい塾に通いました。学校の授業料よりも塾代のほうが高かったですね。高2ぐらいまでは娘も疑問を持たなかったようです。ところが、大学受験期になり、娘は東大ではなく難関私立大学に進路を決めました。本人は納得し、満足して大学生活を送っています。ただ、私の中では葛藤があり、実は今も気持ちの中で引きずっているんです。

 

それは難関校だったからこそ味わう葛藤なのかもしれませんね。

 

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今月の先輩ママ

Kママ

男子御三家校を卒業した大学生のお子さんのママ。中学受験は考えていなかったが、お子さんが塾に行きたがり、流れで受験することに。
「学校はあまりガツガツ勉強させません。大多数の生徒の定期試験の勉強は、短期決戦のようです。」

Mママ

男子御三家校に通う中学生のお子さんのママ。お子さんは小学校時代、進学塾の前に、お母さんの考えで算数教室や理科実験教室に通った。
「科目によっては授業の進度が早く、中1で大学受験レベルの内容を習っていて驚きました。」

Iママ

女子御三家校を卒業した大学生のお子さんのママ。幼少期から家庭教育を実践していたので、受験する前から志望校合格は確信していた。
「毎日勉強するのが当たり前で、勉強していることを隠さなくていいという学習環境でした。」

Rママ

女子御三家校を卒業し、私立大学を経て社会人になったお子さんのママ。小学校受験も経験。ご主人の意向で上位校から学校を選んだ。
「自由な校風の学校でしたが、運動部に入ると、上下関係が厳しかったことが印象的です。」