進学通信2016年9月号

今月のテーマ
9月からの 受験生活と 学習の進め方

中学受験をする理由や教育に関する考え方は家庭によって違いがあり、受験への向き合い方もさまざまです。
今年の春、 中学受験を経て私立中学に入学したお子さんを持つママたちに、中学受験を振り返っていただき、秋からの受験生活について経験談をうかがいました。

【2】家庭や地域の環境も影響する 中学受験決定までの道のり

みなさんは、中学受験率の高い地域にお住まいとのことですね。

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Mmama

Mママ

通っていた小学校では女の子は約9割が受験します。「塾に行って受験をするのは特別なことではない」という環境でした。ただ「みんなが私立に行くからなんとなく」と流されて受験をするのはやめようと思っていました。

 

Nmama

Nママ

ウチのほうも受験率は高く、特別にスポーツに打ち込んでいるとか、きょうだいが多くてみなさん公立に進学するというご家庭以外は、受験する子が多かったですね。娘は友達と「今、遊んでいるよりも中学受験したほうが、将来楽しいに決まっているよね」なんて言っていました。

 

受験する子が多い小学校では、勉強にも影響があるのでしょうか?

Mmama

Mママ

それはありましたね。宿題が、4年生までに比べて5年生で少し減り、6年生になると一気に削減されました。4年生までは放課後に算数を見てくれる時間が設けられていたのに、それも廃止。受験塾に通う子どもが増え、小学校の宿題が多いと子どもの負担が増えるという理由だったのかもしれません。「小学校に任せていたら勉強しなくなる」という危惧が生まれましたが、家庭で勉強を見る時間の余裕もないので、塾に行かせないとだめかなと思ったのは事実です。こういう公立小学校のあり方も、受験に向かうきっかけのひとつではありました。

受験を決める前は、公立中学進学の予定だったのでしょうか。

Mmama

Mママ

はい。公立中学は近所にあって、通学には便利ですからね。ところが、その公立中学の見学に行ったときに、小学校とそれほど変わらない印象を受けたのです。高校受験に向けて、先生が熱心に勉強を見てくれるのかと思っていましたが、どうもそういうふうには見えなかったんですね。結局、公立中学に行っても、塾に通って高校受験の対策をしなければならないのだったら、私立中学で中1の段階から大学受験に向けてていねいに見てもらった方が、実は経済的にも負担が少ないのではないかと思ったのです。

Nmama

Nママ

私は、自分自身が幼稚園から大学まであるような私立の学校で学びました。子どもの通う小学校で公立の世界を初めて知り、違和感があったのは、先生方との距離感です。私の出身校では先生と親の距離も近かったですし、子どもと先生も、もっとフレンドリーなつきあいをしていました。公立の人間関係はクールだなと思いましたね。また、親同士のつきあいでは、足の引っ張り合いみたいなこともあり、よい友達関係が築きにくい印象がありました。
私は、私学に通ったおかげで人づきあいとか、社会性みたいなものが身についたと思っています。それは勉強よりも大切なものだと感じるのです。ですから、以前から子どもたちにも私学で学ばせたい気持ちはありました。ただ、幼稚園や小学校受験ならともかく、中学受験のために小学生が夜遅くまで塾に通って勉強することには反対でした。

ご主人のお考えは?

Nmama

Nママ

主人は子どもの受験とか勉強に関しては協力的なのです。塾の先生との面談などはすべて主人が行っていました。主人には、「子どもにはいい教育を受けさせて、将来自分で職業を選ばせたい。そのために中学受験をさせよう」という考えがありました。それに対して、私は「勉強ができるだけが幸せじゃない」という考えで、娘の時はとくに主人との温度差を感じていたんです。
でも、今の時代、女性でも専業主婦になるという選択は減ってきて、娘の将来もどうなるかわかりません。自分がやりたくない仕事でつらい思いをするよりも、勉強ができれば自分の頭で考えたことが仕事に結びつくかもしれない。それは幸せなことではないかと思い直しました。

自分が育った環境や受けた教育が、お子さんの教育を考えるときのベースになると言われます。ご夫婦で考え方の違いがあるときは、よく話し合って意見調整をすることが大切になってきますね。

今月の先輩ママ

Nママ

私立女子進学校中学1年生と、私立男子進学校中学3年生のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「通塾は小3から始めた一般的なパターンです。2人の子どもの受験はまったく違うものでした」

Hママ

私立女子進学校中学1年生と、高校受験をした私立高校3年生の2人の女の子のママ。専業主婦。ご主人との4人家族。
「小学校の基礎固めを目的とした塾通いでしたが、小6の11月に受 験することを決めました」

Mママ

私立女子進学校中学1年生と、幼稚園年長の男の子のママ。パート勤務。ご主人との4人家族。
「本人と徹底的に話し合って小6の6月から通塾を開始しました。 我が家の中学受験は短期決戦タイプです」