進学通信2016年7月号
今月のテーマ
お父さんから見た 中学受験と父親の役割
いつもはお母さん方にお話をうかがっていますが、今回はお父さんの視点でとらえた中学受験に焦点を当ててみました。
お父さん方は、子どもの中学受験をどのように考え、どんな関わり方をされたのでしょうか。
【3】お酒を飲むと嫌われる!? 受験生がいる家庭の風景
お子さんが受験生だったときに、印象的な出来事はありましたか?
Tパパ
息子と妻との間で言い合いはあったようです。僕が仕事から帰ると、険悪な雰囲気になっていることがありましたから。息子は勉強したくないわけではないけれど、やる気が出ないときがあって、妻に注意されていたのでしょう。でも、それほどしょっちゅうカリカリしていたということはないですね。
お父さんが熱心に関わっておられたので、奥様も安心できたのかもしれませんね。
Tパパ
小6のころは息子があまり反抗しなかったということもありますね。受験勉強のすべてを楽しんでいたわけではなかったと思いますが、息子は「これが僕に与えられた使命だ」と思って取り組んでいたんじゃないかな。
あまり心配なことはなく、受験勉強が進んでいったようですね。
Tパパ
僕自身がひんしゅくを買ったことはありますよ。酔っぱらって受験生の息子にプロレスの技をかけて泣かせてしまったことがあって(笑)。子どもが痛いと言って半べそをかいているのに、ふざけてさらに絡んでしまったんでしょう。全然覚えていないのですが(笑)。翌日、家族が誰も口をきいてくれませんでした。その後、酔っぱらうと、息子は僕に近寄らなくなりましたね。今はもう大丈夫ですけど。
Yパパ
特に困ったことはありませんでしたね。息子はとにかくシンプルに生きていて、学校から帰って来るとパーッと友達の家に遊びに行くんです。塾の時間になると、そこから塾に行き、家に帰って来るとごはんを食べて寝るだけ。だから家で苦しんで勉強している姿は見たことがありません。強いて言うなら、私が思う第1志望校と、子どもと家内が思う第1志望校が違っていたことぐらいですね。でも、完全に2人が意気投合していたので、それでいいなと思い、2人の希望を優先しました。
ご自身はどういう学校がいいと思われたのですか?
Yパパ
コストパフォーマンスと、大学進学実績がいい学校です。でも、本人が小4のときからあこがれている学校をめざしてがんばっていたので、自分の気持ちはあまり言いませんでした。
今月の先輩パパ
Tパパ
2人の男の子のパパ。埼玉県在住。会社役員。次男が中学受験を経験し、私立共学進学校を卒業して現在大学3年生。長男は会社員。奥様との4人家族。
「子どもの受験には積極的に関わり、僕自身が楽しませてもらいました。」
Yパパ
女の子と男の子2人のパパ。東京都在住。自営業。長女は大学2年生。長男が中学受験を経験し、現在私立男子進学校の高校2年生。奥様との4人家族。
「合格後、感動したのは子どもからの感謝の言葉です。」
Kパパ
男の子と女の子2人のパパ。千葉県在住。自営業。2人とも中学受験を経験。長男は私立共学進学校の高校2年生。長女は別の私立共学進学校に通う中学2年生。奥様との4人家族。
「私学では、熱心でユニークな教育が行われていることを知りました。」