進学通信2016年6月号

今月のテーマ
中1生と 高3生の ママに 聞きました
私立中高の学校生活の実際

私学生は、どんな中高生活を送っているのでしょうか。授業、テスト、成績、家庭学習などの勉強面や大学受験についてはもちろん、通学や生活リズム、部活動や休日の過ごし方も気になります。
入学したばかりの中1生と、卒業間近の高3生のお子さんを持つママたちにお集まりいただき、私学の中高生活を本音で語っていただきました。

3)実りある6年間を過ごし 子どもの大きな成長を実感

高3ママは、6年間の学校生活を振り返ってどんな感想をお持ちですか?

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Aママ

私学で同じような価値観の友達とつきあってこられたので、トラブルが少なかったように思います。公立中学に行っていれば高校受験をしていたでしょうが、高校受験のストレスはかなり大きいと思うので、精神的に落ち着いた6年間を過ごせたのではないでしょうか。また、部活のおかげで、小学校では全くやっていなかったスポーツが上達しました。中1から始めて、高校でメキメキうまくなり、団体戦のトップバッターになったりもしました。

 

思春期の生徒が集まる学校では、トラブルも多いと思いますが。

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Aママ

他の学校の不登校になったお子さんの話を聞いたりすると、大過なく6年間を過ごすことがどれだけ幸せなことかと思います。本人はそのありがたさがまだわかっていませんが、無事に中高生活を送り、大学受験が成功すれば、親としては満足ですね。

 
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Sママ

中2のときに、反抗期だったのか、息子は1人の先生と折り合いが悪くなり、トラブルになっては何度も呼び出されたり反省文を書かされたりしました。一時は、私もこの学校はやめさせないとだめかしらと悩んだりしましたね。それが時が経つにつれてだんだん成長して、子ども同士の刺激などを通して世界観が広がったようです。高校生になってからは自分と違う価値観の人も受け入れられるようになり、もめごともなくなりました。

 

6年間という成長する時間と、それを見守る環境があったのですね。

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Sママ

はい。とくに部活の先生がずっと味方になって、成長を見守ってくれました。息子は勉強面での浮き沈みも大きく、中学の間は部活三昧でほとんど勉強していませんでした。どうなることかと思っていたら、まわりの友達が勉強しているのを見て、中3でハードな部活から別の部活に移り、勉強を始めたのです。数学や理科の成績がグンと伸び、勉強が楽しいと言い出しました。その状態が1年ぐらい続きましたが、高2になると気がゆるみ、遊び出しました。ボーリングやカラオケに行くようになって成績は下がる一方。高3になって周囲が受験態勢に入っていることに気づき、「やばい」と思ったのか、再び勉強し始めました。紆余曲折があった6年間でしたね。

 

高校生になると、お母さんはあまり勉強面での口出しはしなくなるのですか。

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Sママ

こちらが「勉強しなさい」と言うと、余計に反発する状態でしたね。高3になる少し前ぐらいからは、テストの結果はパッと見るだけにし、それについては一切何も言わないようにしました。すると、逆に効果があったようで、机に向かっていましたよ。とにかく、このぐらいの年齢になったら、本人がやる気にならないと無理だということはよくわかりました。

 

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Aママ

娘も成績が落ち込んだ時期がありました。高1ぐらいまでは真ん中より上の成績だったので、口は出しませんでした。高1のときに医学部をめざすことを決めて勉強し、成績も少し上昇。ところが高2になると塾で男の子の友達ができ、勉強しなくなってしまったのです。今はまた、受験に向けて切り替えましたが、「異性の友達登場」には気をつけないといけません(笑)。

 

男女別学に入ると、逆に異性と接する機会がないことを心配される方もいますが、塾などで友達ができることもあるのですね。

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Sママ

男子校でも、男女交際している友達がいたり、女子校の文化祭に行こうと誘われたりといったことはありました。別学でもどこかで異性と話す機会はあるようですね。

 

これから受験を迎える中学受験生のご家庭に、経験に基づくアドバイスをお願いします。

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Sママ

中学受験のときは、息子に口うるさく怒っていましたが、もっとモチベーションが上がるような声かけをすればよかったと思います。声かけひとつで子どもは変わるので、頭ごなしに怒るのではなく、上手にやる気を引き出すような関わり方ができるといいですね。
ウチは、中学受験当時はかなり親子でバトルをしましたが、現在の親子関係は悪くはないですよ。息子は私とよくしゃべります。

 

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Aママ

私は自分が中学受験を経験しているので、自分が通った道という意識があります。成績が上がるのが楽しいという感覚を覚えているので、息子にもそれを味わわせたかったのですが、そうする間もなく中学受験に突入してしまいました。ある程度厳しく勉強させるようにはしていたのですが…。
 また、私は小学校がストレス発散の場になって、受験勉強は楽しく感じていましたが、息子は違っていたようで、ストレスもかかえていました。子どものタイプを見きわめることも大事ですね。
でも、中学受験が終われば息子はハッピーな中学校生活に満足し、楽しんで通っています。

 

精神的に不安定になったり、勉強に身が入らなくなる時期があったりする思春期。そんな時期だからこそ、中学、高校はよりよい環境で過ごしてほしいですね。中学受験をめざすご家庭でも、中高の学校生活を思い描いてみてはいかがでしょうか。

今月の先輩ママ

Aママ

私立女子進学校に通う高校3年生と、私立男子進学校に通う中学1年生のママ。専業主婦。
「私学の教育環境に子どもを入れることは、親として安心感を得られます。学校の先生、先輩、友達からの影響は大きいと思います。」

Sママ

私立女子進学校を卒業した大学院1年生と、私立男子進学校に通う高校3年生のママ。専業主婦。
「多感な中高時代を過ごす中で心配した時期もありましたが、部活動の経験もでき、まわりからよい影響を受けて成長した6年間でした。」

Kママ

私立女子進学校に通う中学1年生と公立小学校4年生の男の子のママ。パート勤務。
「私学の先生は専門的な内容の授業をしてくださるので、深い勉強ができていると感じます。楽しく学んでいる姿に満足しています。」