進学通信2016年6月号

今月のテーマ
中1生と 高3生の ママに 聞きました
私立中高の学校生活の実際

私学生は、どんな中高生活を送っているのでしょうか。授業、テスト、成績、家庭学習などの勉強面や大学受験についてはもちろん、通学や生活リズム、部活動や休日の過ごし方も気になります。
入学したばかりの中1生と、卒業間近の高3生のお子さんを持つママたちにお集まりいただき、私学の中高生活を本音で語っていただきました。

2)学習面での刺激が大きい! 私学ならではの進路教育も

中学入学後の勉強のようすはいかがですか?

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Aママ

私は息子の中学受験にかなり力を注ぎました。でも、中学入学後は勉強面では手を離しています。ときどき息子のほうから、英語のわからないところを聞いてきたりしますが、応じるのはそろそろやめようと思っています。学校のお母さまたちは手をかけていらっしゃいますよ。「ちょっと勉強を見るとてきめんに成績が上がる」とおっしゃいます。私も成績は気になりますが、ここで離さないと先が思いやられますから、目をつぶろうと思っています。

 

成績についてはお子さんに何か言われることはあるのでしょうか。

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Aママ

テストの回数を重ねるにつれ、クラスでの順位がどんどん下がっていくので大丈夫かなとは思っていますが、「できるお友達に勉強方法を聞いてみたら?」というアドバイスにとどめています。今、上の子が高3で大学受験の大変さを実感しているので、「勉強は基本をおろそかにすると後が大変。とくに英語と数学の基礎力だけはどんなにつらくても身につけなさい。そうしないと大学に入れないよ」ということは伝えています。

 
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Kママ

中学に入ってすぐのころは、勉強のやり方がわからずに苦労していたようです。でも、学校が生徒を自立させる指導をしてくださっているようで、だんだん自分で解決できるようになってきました。
 学校の授業の内容が濃いところも気に入っています。娘の学校の先生は、ご自分の専門をとても詳しく教えてくださるようです。深くいろいろなことが学べて、授業の中でそれを消化できている今は、学びの楽しさを知る段階なのかもしれません。

 

部活動には参加されていますか?

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Kママ

はい。部活を含め、学校生活を楽しんでいます。部活では、高校生と触れ合う機会が多いのも中高一貫校の特徴ですね。高校生がセンター試験の話をしているのが耳に入るなど、いつも大学受験が身近にありながら、今を楽しんでいるというのが私学の中学生の姿なのでしょうね。ただ、学校から推奨されている家庭学習時間を全く満たしていないのが心配です。確か1日2〜3時間と言われているのに1時間もしていません。学校から聴くように言われているラジオ番組の「基礎英語」も、溜まったままです。

 

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Aママ

息子も1時間も勉強していないですよ。英語だけ塾に行っていますが、それ以外の勉強時間は少ないですね。

 

私学でこれからどんな学校生活を送り、卒業後はどんな進路を歩んでほしいとお考えですか?

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Kママ

娘らしく毎日楽しい学校生活を送ってくれることがいちばんです。一方で、これからは親が教えられることは限られてくると思うので、キャリア教育などは学校にお任せしたい部分です。多くの先輩を見て学ぶことを期待しています。

 

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Aママ

息子の学校では、悪いことをすると停学や退学という事態になりますから、善悪の判断は、この6年間でしっかりと学んでほしいですね。
 上の子の女子校では、高1からキャリア教育が非常に熱心に行われました。この時期に進路を自分で決めるということをとても大切に考えられているのです。そこで感じたのは、「生徒は『どんな道でも進める』と思っている」ということです。公立の学校に進んだお友達の話を聞くと、「入れそうな大学を受ける」という〝折り合いをつけた進路選択〟をしている子が多い印象ですが、娘の学校の生徒は、〝自分が進みたい進路選択〟をしているようなのです。その結果、娘は医学部をめざすことに決めて、今苦しんでいます(笑)。

 

進路選択にあたっては、学校の雰囲気や、先輩、友だちの影響が大きいのでしょうか。

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Aママ

とても大きいです。自分が行きたい道に進んだ先輩がいたり、同じ道をめざす友達がいることで、勇気もやる気も出るようです。学校の進路教育は系統立てられていて、しっかりと考える機会が設けられており、非常に安心です。こういう環境に身をおくためにも、中学受験勉強をする意義は大いにあるなと改めて思います。

 
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Sママ

上の子は、私立の女子伝統校を卒業し、音楽大学に進みました。いろいろな趣味を持っていたり習い事をしたりしている生徒が多く、学校にそういうことを認める雰囲気があったので、音楽を続けやすかったのだと思います。進路はやはり校風に影響を受けるでしょうね。

 

伝統校ならではの特徴はありましたか?

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Sママ

OGの目が常にあることを感じていたようです。繁華街で制服を着た在校生を見ると、OGはすぐに学校に電話を入れます。生徒たちは明るくて活発なのですが、卒業生の目は意識していましたね。当時はうるさいなと思ったこともあるようですが、それが生活を律することになっていたのかもしれません。
 卒業してもう5年経ちますが、娘は中高時代の友達としょっちゅう集まっていますよ。大好きな仲間なのでしょうね。

 

中高時代は多感な年代をともに過ごして長くつきあえる友達ができ、自分の進路の基盤が作られる時なのですね。人生において重要な時期を過ごす環境は真剣に選ぶ必要がありそうです。

今月の先輩ママ

Aママ

私立女子進学校に通う高校3年生と、私立男子進学校に通う中学1年生のママ。専業主婦。
「私学の教育環境に子どもを入れることは、親として安心感を得られます。学校の先生、先輩、友達からの影響は大きいと思います。」

Sママ

私立女子進学校を卒業した大学院1年生と、私立男子進学校に通う高校3年生のママ。専業主婦。
「多感な中高時代を過ごす中で心配した時期もありましたが、部活動の経験もでき、まわりからよい影響を受けて成長した6年間でした。」

Kママ

私立女子進学校に通う中学1年生と公立小学校4年生の男の子のママ。パート勤務。
「私学の先生は専門的な内容の授業をしてくださるので、深い勉強ができていると感じます。楽しく学んでいる姿に満足しています。」