進学通信2016年4・5月合併号
今月のテーマ
受験生ママと私学生ママ座談会 〜
受験と私学に関する不安と疑問を解消!
2)小学校での友達関係や習いごととの両立などの悩みも
受験生の親として、悩んでいることはありますか?
Nママ
娘の通っている小学校は中学受験する子が多く、同じ塾の子も割合多くいます。また、他の塾に通う子も、塾の成績については興味津々。塾での成績やクラス、順位などが、小学校で話題になることもしょっちゅうあるようで、娘はそれが嫌だと言っています。干渉されるのはわずらわしいですし、塾の成績が学校での友達関係に影響されるのは抵抗があるようで……。
Aママ
友達が塾も小学校も一緒で、塾の成績が話題になるのはストレスになると思います。娘も、最初のころは小学校の友達と仲良く塾に通っていましたが、6年生ごろにはその子とほとんど話さなくなっていました。女の子は勝ち気な子が多いですし、お互いの成績が気になるんですね。無理して一緒に塾に行く必要はないですし、「塾は学校とは別」と割り切って、それぞれで行ってもいいかもしれませんね。
友達の言葉に惑わされず、自分を強く持つことも大切なのでしょうか。
Aママ
娘は、今はもう「小学校のことはすべて忘れた」と言っています。私が「嫌なこともあったよね」と言っても、「そうだっけ?」という調子です。
そのときは大きな悩みでも、数年後には小さなできごとと思えるようになることもあるのですね。
Kママ
息子は、小学校の仲良しの友達と生活スタイルが変わってしまうことがつらいみたいです。なかなか友達と遊べず本人は悩んでいますし、親もそこまでして忙しくさせるのはどうかなと思ってしまいます。
塾以外にも習いごとをしているのですか?
Kママ
ずっとサッカーを続けており、週に4回通っています。高学年になると、ただ楽しく練習するだけではなく、走りこんだり、試合のポジションがからんできたりと、プレッシャーも出てくるんですね。親としては、まだスポーツを続けてほしいと思っていますが、本人は今はサッカーより勉強のほうに興味が向いていることもあり、サッカーをやめるかどうかで悩んでいます。
Sママ
息子も同じような状況で悩んだことがあります。ウチは週3回でしたが、やはりサッカーチームに入っていて、息子は5年生になるときにサッカーをやめようかと考えていました。でも、仲間の子たちと一緒にがんばって、5年生の最後まで続けたのです。サッカーの仲間に受験する子が多かったので、その子たちに引っぱってもらったところもあります。6年生の1年間はお休みしましたが、元気に受験を乗り越えられたのは、サッカーを続けていたおかげかもしれません。1年間風邪もひきませんでしたし、入試直前期にがんばる馬力もありました。受験には体力も必要ですから、ウチの場合は、サッカーを5年生の最後まで続けてよかったと思いました。
運動をしていたことは中学入学後も活かされていますか?
Sママ
小学校時代にスポーツをしていた子は基礎体力があるので、たとえ違うスポーツに変わっても、スムーズに入っていけるようですよ。息子のサッカー友達も、中学でいろいろな運動部に入りましたが、うまくなっている子が多いですね。
通塾と、友達と遊びたい気持ちとはうまく折り合いはついていましたか?
Sママ
小学校からの帰宅はいつも遅かったですね。ギリギリの時間まで友達と遊んで帰ってくるので、「塾に間に合うかしら」と私はヒヤヒヤしていました。
Aママ
息子は、週1回バスケットボールをやっていました。バスケがない日は友達と遊び、ストレスなく過ごしていたと思います。でもそれは小学校5年生までの話。6年生の1年間は、「塾のない日も勉強」を実行させ、1年間遊びを禁止しました。
それはすごい!
Aママ
6年生のとき、小学校では友達関係のトラブルがひんぱんに発生しました。繁華街で遊んだり、子どもだけで外食したりするような子も出てきたのです。でも息子は遊んでいなかったので、巻き込まれずにすみました。息子の6年生の1年間は、「塾がすべて」みたいな生活。塾の友達と仲良くなり、それなりには楽しんでいたようです。
息子さんは問題なく受験生活を過ごされましたか?
Aママ
いやいや。家ではストレスで荒れていましたよ(笑)。1年間遊べず、塾の課題も大変でしたから。私がちょっと注意すると、わーっと壁をたたいたり、ものに当たったりすることもありました。家が壊れないかと心配になることもありましたね(笑)
今月の先輩ママと現役ママ
Sママ
私立女子進学校を卒業した大学院1年生と、私立男子進学校に通う高校3年生のママ。専業主婦。
「受験校を決めるときは迷いましたが、子どもの自立を促すために、自由な校風の学校を選びました」
Aママ
私立女子進学校に通う高校3年生と、私立男子進学校に通う中学1年生のママ。専業主婦。
「息子の受験生時代は1年間遊びを禁止しました。今は私に感謝し、学校生活を楽しんでいます」
Kママ
私立女子進学校に通う中学1年生と公立小学校4年生の男の子のママ。パート勤務。
「スポーツを続けさせたいのですが、受験勉強との両立が負担になりつつあり、悩んでいます」
Nママ
公立小学校4年生の女の子のママ。お子さんは一人っ子。専業主婦。
「小学校で、塾の成績が話題になっているようです。友達関係が変わってきたのが心配です」