進学通信2016年2・3月合併号

今月のテーマ
高校卒業後の子どもの将来を考える 私学の進路教育ってどんなもの?

中学受験生のご家庭では、大学受験や将来の職業選択というと、ずっと先のことのように思われるかもしれません。しかし、私立中学に入学すれば、6年後には次の進路に向けて羽ばたくのです。子どもの将来について今から考えてみませんか? 今回は、私立高校3年生のお子さんのママたちに、私学の進路教育や大学受験についてうかがいました。ぜひ参考にしてください。

4)多様な進路が選べる時代 大学入試の方法もさまざま

学校の進学教育で気になることはありますか?

 

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Iママ

ウチの子の学校は、ほぼ全員センター試験を受けるように指導されています。私立大学でもセンター利用入試がある学校も多いので、できるだけセンター試験の勉強をするように言われるようです。先生からは、「幅広く5教科の受験勉強をした子のほうが、私立でも良い結果を出す」と言われます。けれども実際には、文系の生徒などは、私立受験では必要のない理科や数学まで勉強したために英語に手が回らなかったと後悔している人もいて、一概に「こうすればいい」というのはなかなか言えませんね。また、志望する大学に受からなかった場合、浪人を薦める先生もいます。これはどうかと思いますけど(笑)。

 

日本の大学に進学するという一般的な進路以外の道を選ぶ生徒もいるそうですね。

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Iママ

芸術の道に進む生徒もいますし、海外の大学へ進学する生徒もいます。ただ、名だたる海外の大学に進むには、中学時代から準備をする必要があるそうで、なかなか難しいみたいですね。
ウチの子の学校では、高校で1年間留学をするシステムがあり、参加した子は視野が広がり、自分の意志もしっかり言えるようになって帰ってきます。留学体験は大きな糧になっているなと感じます。息子は興味を持たなかったので残念ながら行きませんでしたけど。

 

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Oママ

知り合いのお子さんが通っている学校では、英語に特化したクラスがあって、高校時代に3カ月ぐらい留学することが最初からカリキュラムに組み込まれているそうです。その経験でとても高い英語力が身につき、今、娘と同じ高3なのですが、学校推薦を受けるのに有利な状況のようです。そういう大学進学の方法もあるんだなと思いました。

 

推薦やAOなど、大学入試にもいろいろな方法がありますから、中高時代の過ごし方も一様ではないといえそうですね。
全体的に見て、学校の進路指導については満足していますか?

 

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Oママ

やりたいことを見つける機会を与えていただいたのはありがたかったですね。娘も学校の指導を素直に受け入れていて、行きたい大学の希望学部に入れなかった場合、「有名大学の希望しない学部に入る」よりは、「有名ではない大学ではあっても学びたい学問がある学部に入る」と、当然のように言っています。

 

自分の中に「やりたいこと」というぶれない柱ができているのですね。

 

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Iママ

ウチは情けないんですけど、将来なりたいものがまだ見つかっていないようです。大学入試では国立は1校しか受けられませんが、私立は、学部にこだわらずたくさん受けるつもりだと言っています。受験する大学は、ネームバリューで決めているところがありますね。中高の6年間でやりたいことを見つけられなかったのは残念です。

 

やはり見つけてほしいという期待はありましたか。

 

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Iママ

私立に行けば進路教育がしっかりしているだろうから、誰もがやりたいことを見つけられるものだと思っていました。でも、ウチの子の学校の場合は個人差が大きかったですね。跡を継ぐ家業などがなく、将来何になってもかまわないという家庭の場合、選択肢が広すぎて決められないようです。例えば、多くの生徒が医学部をめざすというような学校なら、まわりの影響を受けることもあるかもしれません。でもウチの子の学校は、卒業生の進路もいろいろ。モデルとなる進路が多様なので、可能性は広がるものの、定まらなかったのかもしれません。

 

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Kママ

男子は幼いですから、中高時代に将来のことを決められる子は少ないかもしれないですよね。息子の学校も男子校ですし、付属校の生徒はまず大学へ行くという意識が強いので、将来について考えることに対して、比較的奥手かもしれません。

 

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Iママ

確かに女子とは精神年齢がまったく違うなと感じます。女子は明確な目標がなくても努力ができる子が多いので、進路が決まる前からコツコツ勉強してきて、現在も男子ほど焦っていない印象ですね。学校推薦なども、女子のほうが成績がいいので受けやすいですし。中学受験の際には、進路教育の方針などもよく調べて、お子さんの適性に合う学校を選ぶことが大切だと思います。

 

これから中学受験を迎えるご家庭でも、高校卒業後の進路について考えることは意義がありそうですね。子どもの将来を真剣に考え、より良い教育環境を与えたいと願う保護者の気持ちが、お子さんの未来への第一歩になるはずです。先輩ママのお話も参考にしながら、お子さんの進路について考えてみてください。

 

今月の先輩ママ

Oママ

私立女子進学校に通う高校3年生のママ。専業主婦。
「やりたいことを見つけてから学部、そして大学を決めるという進路指導に従い、学びたい分野を見つけました」

Kママ

私立大学付属男子校の高校3年生のママ。自営業。
「希望学部に進めるかは未定。大学で興味を持てるものを見つけて、将来に結び付けてほしいと願っています」

Iママ

私立共学進学校の高校3年生男子のママ。パートタイム。
「高3の夏前から本格的に大学受験勉強を始めました。選択肢が多く、将来についてはまだ決められないようです」