進学通信2016年1月号

今月のテーマ
私学に通う高校3年生のママに聞きました 中学受験の合格発表と私学での6年間

6年前に中学受験を経験し、私学に通うお子さんを持つお母さんたち。当時の発表のときを今でもはっきりと覚えているそうです。6年近く学校生活を送ってみて、今、どのようなことを感じているのかをうかがってみました。

3)多感な中高6年間の成長に大きな影響を与える学校

さて、約6年間の学校生活を送り、高3になった現在のお子さんの様子はいかがですか?

 

mama_K_201601

Kママ

大学付属校だから大学受験がなくて安心と思ったら、とんでもなく大変だということに直面しています。生徒全員が併設大学に進めるわけではなく、成績によっては推薦がもらえない可能性もあるのです。今は、併設大学に進めるかどうかの結果待ちという状況で、中学受験の発表のときと同じか、それよりつらい気持ちです。

 

高校3年間の成績が、推薦に関わるのですか?

 

mama_K_201601

Kママ

実はそうなのです。定期テストの成績や日ごろの勉強がとても大切なんです。まじめにコツコツ勉強してきたお子さんなら心配はいらないのですが……。ただ、この6年間の学校生活は、のびのびと部活に打ち込むこともでき、息子の人間的成長にはとてもよい環境でした。それに学校の校風って、お母さんの雰囲気も反映しているんです。自由な校風の学校のお母さんはやはり考え方も自由だったり。ウチの子の学校はざっくりした、いい意味で大ざっぱなお母さんが多く、楽しくおつきあいしています。私は息子の部活やPTAの役員で横のつながりもでき、先生方との距離も近くなりました。

 

mama_I_201601

Iママ

私も役員を4年間やりました。いろいろ情報も入ってきますし、お母さん同士で話をすると、いい気分転換になります。同じ年の子どもの心配ごとは、似ていますからね。

 

現在の心配ごとはやはり大学受験でしょうか?

 

mama_I_201601

Iママ

その通りです。自主的に勉強することに早く気づいた生徒は今いい位置にいて、ウチみたいに気づくのが遅かった子は、大変なことに(笑)。

 

勉強面では、6年間どのような生活を送ってこられたのですか?

 

image_03_201601
mama_I_201601

Iママ

中学3年間の学校生活は、部活と遊びでしたね。夏休みの宿題を11月ごろになって提出するなど、宿題も期限を守らず、楽しさを満喫していました。私はやきもきしましたが、本人がやる気にならないと、何も変わらないのです。高校に入ると勉強する気になったのか、「塾に行く」と言い出して、通塾開始。けれども、部活が高3の5月まであったので、本格的に大学受験の勉強を始めたのはそれからですね。学校がもう少し早くおしりをたたいてくれたらとも思いますが……。

 

中学受験と大学受験は、まったく違うものですか。

 

mama_I_201601

Iママ

はい。中学受験は、素直でまじめに勉強する子が有利かなと思いますが、高3で親の言うなりになる子はほぼいません。ウチの子の学校では、「大学受験に関しては、親御さんは勉強しなさいとか、この大学を受けなさいということは言わないようにしてください。全部子どもが決めることです。子どもが行きたいと思わなければ大学には受かりません」と言われます。大学受験の結果は、本人の自己責任ですね。親は気持ちを切り替えざるを得ませんが、ある意味で気は楽です。

 

mama_O_201601

Oママ

中学時代は、とにかく宿題がたくさん出るので、それをこなすことに精いっぱいでした。英語と数学が特に厳しく、娘は睡眠時間を削って一生懸命やっていましたね。ウチの子は文系なので数学には苦しめられて、もう少しゆるくてもいいのでは……と思うほどでした。その反動なのか、反抗期だったのかわかりませんが、高1のときに娘はまったく勉強しなくなってしまったのです。成績もストーンと下がってしまいました。先生は、「中学では基礎をつくるためにきめ細かく指導しますが、高校に入ると自分で気がついて勉強する雰囲気になります」とおっしゃっていましたが、娘はどうもその波に乗れなかったようです。

 

思春期の子育ては大変ですね。

 

mama_O_201601

Oママ

数カ月間は、機嫌のいい時と悪い時の差が激しく、私との関係もかなり悪かったです。その期間は、最低限守ってほしいことは言いましたが、勉強に関しては何も言えませんでした。言っても勉強しませんでしたし。
それが高3の始めごろに、つきものが落ちたように急に変わりました。反抗期だとしたら、それが「抜けた」という感じでしたね。ただ、大学を受験するという自覚ができてきたのは遅く、高3の夏休みごろ(笑)。夏休み前の先生との面談で、「クラスの中に心配な子が4、5人います。その中にお嬢さんは入っています」と言われてしまいました。成績のことよりも、「幼くて自分が描き切れていないことが心配」ということでした。「夏休みにがんばればなんとかなる」と言われて、ちょっとだけおしりに火がついたかな。
ただ、学校に感謝しているのは、英語の教育に力を入れてくれていたこと。そのおかげで、英語だけは模試の成績が悪くないんです。中学時代に宿題をこなした積み重ねが、ある程度効いているのかなと思います。

 

学校の指導とお嬢さんの努力の賜物と言えそうですね。

 

mama_I_201601

Iママ

ウチの子の学校も、子どもの個性を認めてくれる校風はとてもよかったと思います。いじめがなく、息子の学年は、学校が嫌で途中でやめたという生徒はいませんでした。心の成長を促し、人間関係を育てるにはとてもいい環境でしたね。

 

この時期に過ごす6年間というものは、お子さんにとって大きな意味を持つのでしょうね。

 

今月の先輩ママ

Iママ

私立共学進学校の高校3年生男子のママ。パートタイマー。
「第3志望校でしたが、子どもにも私にも合っていて、この学校でよかったなと思っています」

Kママ

私立大学付属男子校の高校3年生のママ。自営業。
「大学付属校を希望して第1志望校に入学。けれども併設大学への進学がこんなに大変だとは……」

Oママ

私立女子進学校に通う高校3年生のママ。専業主婦。
「志望校に合格。中学時代は宿題に追われ、高校1年生のときには勉強しなくなってしまいました」