進学通信2015年8月号

今月のテーマ
中学受験と私立中高生活にまつわるお金事情

中学受験をするためには通塾や入試のための費用、私学に入学すると入学金や学費がかかってきます。公立中学に進むよりお金がかかるのは確かですが、それでも私学を選ぶ意味とはなんでしょう。先輩ママのお話を聞きながら考えてみませんか。

4)お金がかかっても私学で学ばせたい 親が子を思う気持ちとは

ふだんの学校生活にお話を移しますが、通学の交通費などはいかがですか?

 

mama_E_201508

Eママ

ウチは電車一本なので安いです。定期代は半年で2万円強なので、1回の乗車あたり100円未満の計算です。

 

mama_F_201508

Fママ

定期代は半年で5万円弱です。さらに遠距離通学なので、行きの電車だけ特急を使っています。定期代のほかに、毎回特急の指定席券が500円ほどかかり、月に1万円ぐらいの上乗せになりますが、必要経費だと思っています。

 

それは混雑した電車に乗せたくないからですか?

 

mama_F_201508

Fママ

そうですね。一番の理由は痴漢防止です。また気分が悪くなっても特急にはトイレもありますし、必ず座れるので乗車時間を有意義に使えます。最近は、昼のお弁当のほかに朝食用のお弁当も持って行き、朝の分は電車の中で食べています。その後歯磨きをしたりして、朝の身支度の半分ぐらいを電車の中で行っていますね。たまに宿題をしていると、隣に座ったサラリーマンが感心してくださることもあるようです。

 

image_03_201508

 

学校によっては通学区域制限を設けているところもありますが、制限がない学校では、新幹線通学をするケースもあります。遠距離通学になっても私学に通わせたいと考えるご家庭も少なくないのですね。
ところで、いろいろな面で私立の学校は公立よりもお金がかかります。それでも私学に通わせたいと思う理由とはなんでしょう。

 

mama_Y_201508

Yママ

財産や継がせるものがない家庭にとって、子どもに残してあげられるものは教育しかないと思いました。子どもの年齢に応じて、そのつどできる範囲でなるべくいい教育を受けさせたいと思っています。成長していけば本人が選別していくでしょうが、小さい間は親が考えて、幅広くいろいろなことを経験させることが大切だと考えます。

 

mama_F_201508

Fママ

青春時代の思い出は、楽しく美しく、充実したものであってほしいと思います。「思い出したくもない中学時代」にはさせたくないのです。たまたま私自身が通った公立中学の環境がよくなかったので、娘には私学を選びました。住まいを変えられないなら、学ぶ環境を探しに行くしかありません。娘には、将来「同窓会に行きたい」と思える中高時代を送ってほしいです。

 

mama_E_201508

Eママ

中学高校時代のころの考え方は、その後も続いている部分があると思います。人格形成の基礎ができる時期なのでしょうね。そういう時期に、一生つきあえる友達や、将来やりたいことを見つけてほしいなと思います。そのためには、受験勉強だけではないことに費やす時間が必要です。高校受験がなく、3年ごとに分断されない中高一貫校のメリットを存分に活かしてほしいと思います。

 

私学では、よい友達ができるとも言われますね。

 

mama_Y_201508

Yママ

それは実感しています。息子の学校の生徒たちを見ていると、多少やんちゃなことをするとしても、本当にしていいことといけないことの判別ができていると思います。私学では、似たような価値観を持つ家庭のお子さんが通うので、安心感がありますね。

 

mama_E_201508

Eママ

小学校で一緒だった子で公立中学校に進んだ子たちも、今年、それぞれ高校に入りました。なかには、それなりに偏差値の高い公立高校に入った子もいます。もしかしたらその子たちと大学で一緒になるかもしれませんが、私学を選んだことを後悔はしていません。
中学受験はお金も時間もかかりますが、私は今通わせている学校に娘を行かせてよかったと確信しています。今の環境で娘が得ているプラスの部分は大きいと感じているので、決して無駄ではないと言えるのです。大人になったときに壁にぶつかることがあったとしても、この学校で中高時代を送ったことは、彼女の人生の財産になるはずです。

 

image_04_201508

 

みなさんのお話から、私立中高に通わせることの意味が伝わってきました。それぞれのご家庭の教育方針を実現させるためにも、中学受験は大切な第一歩なのですね。

 

image_05_201508image_06_201508
 

今月の先輩ママ

Eママ

私立女子進学校、高校1年生のママ。フルタイムのワーキングマザー。
「公立中学に行った人と同じ大学に進むことになったとしても、私学を選んだことに後悔はありません」

Yママ

私立男子進学校、高校1年生と同校中学2年生の2人兄弟のママ。
「学校で行われるいろいろな行事は参加するたびに費用が発生しますが、たくさんの経験ができます」

Fママ

私立女子進学校、高校1年生のママ。シングルマザー。
「遠距離通学なので、特急の指定席を利用しています。通学時間を有効に使うための必要経費ですね」