進学通信2014年4・5月合併号

今月のテーマ
もっと知りたいママたちのホンネ「先輩ママに聞く 男女別に見た私立中高生活の実態」

2013年度も、さまざまなテーマで先輩ママ達にお話をうかがってきました。そのなかで伝わってきたのは、中高の6年間は男女の違いがはっきりして、大きく成長する時期だということ。そこで今回は、思春期の男の子、女の子ならではのエピソードをまとめてみました。いいこと、悪いこと、困ってしまうこと、不思議なこと……いろいろありますが、確実に成長していく過程の中高時代。私学ではどんなことが起こっているのか、先輩ママ達の生の声をぜひ参考にしてください。

進学通信2014年4・5月合併号

プリントの提出期限を守らなくてもスルー

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Iさん

(男子校卒大学生のママ)
息子が通っていた男子進学校の先生は、こちらから頼っていけば親身に応えてくれますが、先生のほうからあれこれ細かい対応をしてくださることはありませんでした。もちろん先生にもよるのでしょうが、いろいろな面で大雑把という印象です。
ウチは高2、高3で進路に関する親の面談が一度もなかったのですが、どうやら息子がお知らせのプリントを私に見せなかったようです。でも、先生からも何も連絡がなく、プリントへの反応がなければ「親は面談を希望していない」という判断をされたようです。わざわざ「プリントの返信がありませんでしたが、面談しなくていいのですか?」という確認などはありません。面談しない家庭も多かったようですが、皆さんきちんと進路を決められていました。子どもを私立に入れる家庭は親が熱心ですから、各家庭でそれなりにちゃんと考えて決めるということなんでしょうかね。

編集部

男子校、とくに難関校は自主性を重視する学校が多く、このような対応をする学校もあるようです。成績が良くても、自分で考えて行動することが得意でないお子さんには、面倒見の良さを意識して学校を選ぶことも必要かもしれません。

 

中学から将来を見据えた進路を示唆

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Rさん

(女子校中3のママ)
娘の学校では保護者会で「今の時代は“なんとなく女子校を出て推薦で大学に入った”という学生は就職が難しい」という話をしてくださいます。しっかり受験勉強をして大学に入り、大学でもきちんと専門分野を学んだ学生を企業はほしがるということなのだそうです。女子校でも理系に進むことを奨励していると感じますね。高校から選択科目で文系・理系に分かれていくので、中学のうちからこういう話をしてもらえるのはありがたいですね。

編集部

やはり女子校では現役合格をさせたいという親の気持ちをくんで、早くから進路を考えさせるのが特色なのかもしれません。公立中だと高校受験が目先の問題ですが、私立の一貫校は、中学のうちから大学やその先の将来について考えられるプログラムを組んでいるのが強みと言えるでしょう。

 

先輩からの洗礼を受ける学校行事

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Sさん

(男子校高1のママ)
学年縦割りのチームで行われる運動会は、息子の学校の伝統的な行事。高校生は強固な絆がもうでき上がっていて、中学生はただついていくしかありません。先輩達はよく面倒を見てくれて、中1の頃はみんな素直に受け止めるので、怒られてはしゅんとし、褒められればはりきって練習していました。男同士で先輩・後輩の上下関係をしっかりと身につけて、学校の伝統を受け継いでいく素晴らしい体験だと思います。ただ、あまりにも楽しく濃い時間を過ごすので、行事が終わると燃え尽きてしまう生徒も何人かいましたね……。

 

文化祭は内部で盛り上がるだけ

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Oさん

(女子校高1のママ)
女子高生達がたくさん訪れる男子校の派手な文化祭の話も聞きますが、固い女子校はそんな華やかな雰囲気とは無縁。娘の学校も文化祭での入場は厳しく、基本はチケット制です。チケットがない人は受付で名前や住所を書かなければいけないので、男子の来場者は在校生のきょうだいくらい。「在校生本人と親、きょうだいが楽しむ文化祭」という印象がぬぐえません。そのことに娘はとくに不満はなさそうですが、すごく楽しみにしているという様子でもないのが正直なところですね(笑)。

編集部

年に1度、異性が訪れる文化祭で盛り上がる男子校、女子校は多いようです。入場制限のある女子校の対応は厳しいと感じる生徒もいるかもしれませんが、だからこそ安心して娘を預けられるという保護者もいるのでしょうね。

 

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授業中に遊んでいても ラストスパートが利くのが男子!?

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Uさん

(男子校高1のママ)
授業中、机に教科書を山積みにして壁を作り、その中で漫画を読んだりゲームをしたりしている生徒がいるらしいです。本来学校に持ち込み禁止のはずですが、持っていく生徒はいるようです。そんなふうに遊んでいる生徒でも、男子の場合はラストスパートをかける子が多く、高校の後半になると受験勉強に本気で取り組み、大学合格を果たしていくらしいです。ウチの息子もそのうちやる気になってくれるかしら……。

編集部

一般的に女子はコツコツと日頃から努力をする積み上げ型の学習を得意とし、男子は一気に力を発揮するタイプが多いと言いますが、こうした男女の特性をよく知ったうえで、男子校、女子校の先生方は学習指導をされているようです。

 

女子校で磨かれるコミュニケーション力

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Tさん

(男子校・女子校卒大学生2人のママ)
息子を見ていてわかりますが、男子は一人でお弁当を食べることを気にしません。でも、女子の場合はそうはいかないようで、クラスでうまく人間関係を作っていかなければなりません。今、大学に通う娘が「自然に気を遣い合うから、女子校出身者はすぐわかる」と言います。必ず相手を褒めたりして、話の糸口をつかむのがうまいそうです。女子校で“コミュ力”はついたと思います。

 

同性の生徒数が少ない共学校での苦労

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Nさん

(女子校中3のママ)
共学校に通う子のママから聞いた話ですが、異性に興味がありすぎると、同性との人間関係が難しくなるみたい。ある女子が、LINEで男子と話すのが楽しいと言ったら、女子の友達から反感を買って仲間はずれになったのだそうです。女子の人数が全体の3分の1くらいと少ない学校なので、ほかの女子の友達を探すのも大変みたい。ウチの娘は女子校なので、気楽で良かったなと思っていたら、最近になって娘は「共学のほうが楽しそうでいいな」などと言い始めています(苦笑)。

 

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徹底した生活指導が安心

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Kさん

(女子校中3のママ)
学校帰りに寄り道をするのは禁止されていますが、高校生くらいになると、部活の帰りに学校の最寄り駅のファストフードで食べて帰る生徒達もいるようです。先生方は学校周辺をひんぱんに見回っていて、見つかると指導を受けて親が呼ばれます。先生方のこうした熱心な指導を見ると、やはり私立の女子校だなと思います。

編集部

とくに女子は、生活を律することで自分の身を守る必要性があることを学校側は教えているのかもしれませんね。厳しい指導に対し、そのときはうるさいなと思う生徒達も、卒業すると「あんなに親身に私達のことを考えてくれた」と、先生方を懐かしく思うようになるようです。

 

礼法の授業はやっぱり必要です

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Aさん

(女子校高1のママ)
礼法の授業では、洋風と和風のテーブルマナーなどをひと通り習うようです。校内に和室もあって、畳での挨拶の仕方なども学んでいます。授業時間数から見ると、さらりと学ぶ程度でしょうが、家庭ではなかなか教える機会もないですし、せっかく女子校に通っているのだから、社会に出て恥ずかしくない礼儀作法やマナーを身につけてくれるといいですね。

編集部

和の礼儀作法などを含め、伝統的な日本の文化や習慣の知識は、国際社会で役立つことが多いもの。「さわりだけでも中高生の間に教わっておいて良かった」という感想を卒業生から聞くこともあります。

 

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男子にとって「怖い先生」の存在は必須

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Iさん

学年に一人は絶対に必要なのが、ビシッと言ってくれる先生の存在。息子の学校では体育の先生がその役割を果たすことが多かったですね。やっぱり男の子には「勝てない」と思える存在が必要なのだと思います。私立といっても決していい子ばかりではなく、問題を起こすような生徒もいます。でも、生徒達が恐れる先生の存在が歯止めになって、いじめなどの問題は6年間起こりませんでした。

 

校舎のキレイさは男子校<共学<女子校!?

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Wさん

(共学校中3女子校中2のママ)
学校見学で男子校へ行ったとき、教室にペットボトルが転がっているのを見てビックリしました。最近は校舎の建て替えをしている男子校も多いようですが、男子ばかりだと、新しい校舎もすぐ汚れてしまう印象が……(苦笑)。下の子が通う女子校とは、雰囲気がやはり違いますね。共学校は男子校に比べるとまだましですが、上の子が通う共学校は活発な女子が多いので、男子校のような雰囲気もありますね(笑)。

編集部

校舎内の天井になぜか靴跡がある男子校もあるのだとか。女子校でも落書きやロッカーの中身が飛び出した状態を見かけることも。校舎のキレイさは清掃指導や生活指導の力の入れ方を印象づけることもあるのでしょうが、「ちょっとくらい汚れていても、生徒が元気なほうがいい」「あまりにもキレイすぎると生徒が萎縮しているようで気になる」という意見もあるようです。

 

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年長のOBとの付き合いも伝統校ならではの接点

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Uさん

息子は伝統ある運動部に所属しており、毎年夏の合宿にはOBも参加するのですが、なかには70~80歳代の方もいらっしゃいます。10日間くらいの合宿を通して年長者と接することも経験し、人間関係を学んで成長するいい機会になっています。進路講演会や補習などにもOBが訪れて後輩達を見守りつつフォローしてくれる態勢が整っているのも、私学ならではだと思いますよ。

編集部

学校生活のさまざまな場面でOB・OGの存在を感じることができるのは、私学ならではかもしれません。先生には話しにくいことでも、先輩になら気軽に相談にのってもらえる点は、思春期の子どもにとっては大きいことではないでしょうか。そうした環境が整っているのも私学の魅力と言えるかもしれません。

 

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