進学通信2014年8月号

今月のテーマ
子どもをよく見て話をよく聞いて 夏休みには心のケアとサポートを大切に

いよいよ夏休みがやってきます。
6年生のこの期間をどう過ごすかが受験の結果に影響するかもしれないと意気込む保護者も多いのではないでしょうか。
どのような夏を送ったのか、やってみて良かったことや反省点などを含めて先輩ママ達にお聞きしました。
ぜひ、参考にしてください。

【4】子どもの成長を実感した受験生の夏

うまくいった保護者ならではの対処法はありますか?

S_mama

Sママ

ウチの子は理科があまり好きではなくて、夏に理科を集中的にやろうとしていた部分がありました。ほかの科目もバランスよくやっていたつもりですが、理科の勉強には神経質になっていた気がします。それが原因で4教科のバランスが崩れてしまったようです。
秋になって、塾の先生はさらに理科の課題を出して来られるので、私が課題を取捨選択して、「これだけはやってあとのはやらなくていい。その時間をほかの3教科に回します」と宣言。そうしたところ、年明けに成績が持ち直したのです。やはり子どもが理科ばかり気にしていたのが原因だったのかなと思いました。

 

お母様が勉強の内容をよく見ていらしたからこそ、できた判断なのでしょうね。お子さんも素直に言うことを聞いてくださったのですね。

S_mama

Sママ

ウチの場合は、たまたまそれが良い方に転んだのだと思います。5年生ごろまでは多少反抗的な態度をとることもありましたが、あることをきっかけに息子には反抗期がなくなりました。それは、6年生になる直前に起こった東日本大震災です。
塾の教室が計画停電のエリアで、平日の授業が全てなくなり、週末の土日に1週間分の勉強を集中して行うことになりました。さらに、わが家が計画停電の実施区域に入ったので、夜7時になるとすべての電気が使えなくなりました。7時までに晩ごはんもお風呂もすませなければなりません。マンションなので、電気が止まるとトイレも満足に使えませんでした。

 

それは大変でしたね。

S_mama

Sママ

もちろん暗い中で勉強できませんから、塾の課題もそれまでに終わらせなければならなくなりました。それまでは、電気はついて当たり前で、勉強もしたいときにできると思っていた息子も、「それではだめだ」と思うようになったようです。
こんな状況になり、精神的に参ったのは私の方でした。「塾にも満足に通えず、家でも勉強できる環境が整わない。こんな状況で受験できるのだろうか……」と辛くなってしまって。ところが、息子は「受験するのは僕だから、ママは落ち込む必要ないよ」と、逆に私を励ましてくれました。それからは、ほぼ計画通りに勉強を進められるようになりましたね。

 

逆境の中で息子さんの自覚が生まれ、しっかりされたのですね。

F_mama

Fママ

わが家でも、子どもが6年生の夏ごろに、私が思っているよりずいぶん成長していることに気がつきました。
それまで娘は長年、志望校として、楽しく学校生活を送れそうな学校を考えていたのですが、夏を境に、「将来社会貢献ができる自分になるために学校を選ぶ」という視点になったのです。ある学校の見学に行き、真剣に勉強している生徒たちを見て、「私もこういうふうにまじめに勉強する中学生になりたい」と言い、今、その学校に通っています。娘の考えが変わったことに気づくことができてよかったと思いました。
夏休みは、お子さんと接する時間が長いお母さんも多いと思うので、よくお子さんを見てあげるといいと思います。思ったより子どもっていろいろなことを考えています。

 

受験を通して、お子さんの成長を感じられたのですね。最後に、受験勉強中心の夏休みに行った息抜きの方法を教えてください。

H_mama

Hママ

ウチは夏に限らず、大好きなAKBのCDを聞いたり、インターネットで動画を見るのが息抜きでした。

 

F_mama

Fママ

近所の公園でジョギングや筋トレなど、一緒に運動しましたね。日帰りのお出かけや1泊旅行もしました。私の楽しみに付き合ってもらった側面もありますが、名所旧跡を観光して、多少は歴史の勉強にもなったかな。

 

S_mama

Sママ

塾が休みの日には、基本的に家から出たがらなかったのですが、何度か近所の映画館に連れ出し、一緒に映画を見ました。2〜3時間の気分転換にちょうど良かったです。

 

どのご家庭でも6年生の夏を乗り切るには、かなりのがんばりが必要だったようです。でも、結果的にはお子さんが大きく成長されたのではないでしょうか。余裕があれば夏休みには、お子さんの将来を、親子一緒に考えてみるのもいいかもしれません。この夏を、悔いなく過ごしてください。

 

今月の先輩ママ

Hママ

私立大学付属共学校の中学3年生女子のママ。中学受験を言い出したご主人は、お盆休みに「パパ特訓」を実施したとか。
「成績が下がって落ち込む娘に何かできなかったかと心残りです」

Fママ

私立女子進学校の中学3年生のママ。仕事を持つシングルマザー。お子さんは夏休みの間、近くに住む祖父母の家で勉強することも。
「塾の課題を行うためにそれだけに集中できる部屋を用意しました」

Sママ

私立男子進学校の中学3年生男子のママ。通塾は小学校1年生から。受験勉強のスケジューリングは母主導で進めた。
「苦手科目に気を取られて、教科のバランスを崩したのが反省点です」